ノースクデールン・ネイチャー & ヘリテージ・センター

ノースクデールン・ネイチャー & ヘリテージ・センター
ノルウェ―の谷

ノースクデールン・ネイチャー & ヘリテージ・センター（Norskedalen Nature & Heritage Center）は、ラ・クロスのダウンタウンから南東方向に約23マイル（37km）の所、クーン・バレー（Coon Valley ）にあります。

ノースクデールン（Norskedalen）とは、”ノルウェ―の谷”という意味です。ミネソタ州ミネアポリスをホームとするアメリカンフットボールNFLのバイキングスの名前の由来を聞いた時に、ミネソタ州にはスカンジナビアからの移民が多いと聞きました。ウィスコンシン州のこの辺りの開拓はスカンジナビア半島のノルウェーからの移民が多かったのでしょう。
ここは、自然環境の保全と文化遺産の保存、共有に特化した自然遺産センターです。
ノースクデールンは、1977年に Alf Gundersen博士と彼の妻Carrollがウィスコンシン大学ラクロス財団に112エーカー（0.45平方キロメートル）の屋外実験室と樹木園を寄付したことから始まりました。
それ以降、9マイル（14km）のトレイルや1800年代後半のノルウェー移民開拓者のログなどを復元し、その敷地は440エーカー（1.8平方キロメートル）に拡がりました。

スランビジターセンター

スランビジターセンター（Thrune Visitors Center）には、博物館、図書室、ギフトショップ、オフィスなどがあります。

ビジターセンターの中には、開拓時代の道具に関する展示があります。当時は道具も自作の物が多く、鍛冶屋もあったそうです。

年代別の代表的な花嫁衣装や当時の写真などの資料も展示されています。

この周辺に生息する野生動物や野鳥、魚類、小動物などのはく製や模型の展示があります。
アメリカは自然の生き物の保護に関して非常に関心が高く、保護規約も厳しいです。

ベッコム・ホームステッド

ベッコム・ホームステッド（Bekkum Homestead）は、開拓時代の農場の建物を再現した屋外博物館です。

1982年の夏に近隣の農場にある遺物を敷地内に移設しました。
家、夏のキッチン、スプリングハウス、トウモロコシのベビーベッド、穀倉、鶏舎、機械の倉庫、納屋、鍛冶屋の店などがあります。

メインの家（母屋）です。左のワンルームの部分は1867年に建設された右の2階建て３部屋の部分は1890年に建設されたものです。

オーブンをはじめ台所用品や生活用品など、当時の生活で使われていたものが展示されています。

フィドル（バイオリン）やオルガンなどの楽器もありました。フィドルはヨーロッパの多くの地域で親しまれている楽器です。ノルウェーを含むスカンジナビアでは踊りの伴奏をするなど、生活に密着した楽器のひとつです。

住居の奥に、夏のキッチン、スプリングハウス、トウモロコシのベビーベッド、穀倉、鶏舎、機械の倉庫、納屋、鍛冶屋の店などがありました。それぞれの建物は使用方法によりさまざまな特徴があります。夏のキッチンは、夏場に調理用コンロに火を入れると室温が上がるので、別棟で調理をしていました。冬場はコンロが暖房機器と兼用になるので、主住居で料理をしていました。