メイン州の概要

メイン州

メイン州の特徴

海に広く面しているところからも、漁業が盛んです。
おもな海産物は何といってもロブスター!
メイン州沖の大西洋岸一帯が一大産地として知られています。
海の恵みだけでなく、森林資源も豊富です。
メイン州は州面積の9割が森林地帯なのだとか。このような理由から製紙業、製材業も盛んです。
また最も白人の比率が高い州であることも知られており、Most white state という異名もあります。

メイン州の州都

オーガスタ Augusta

メイン州の成立過程

メイン州の旗メイン州は、アメリカ合衆国本土の最東北部に位置しています。
アベナキ族、パサマクォディ族などが住んでいたこの土地にヨーロッパ人がやってきたのは1604年のこと。
最初に訪れたのはフランス人、サミュエル・ド・シャンプランだったといわれています。
彼はこの地域にアカディアという名前を付けました。
フランス領ヌーベル・フランスとイギリス領ニューイングランドの間に位置するという土地柄、
このアカディアの所有権に関しては、フランスとイギリスの間で争われることになります。
1713年アン女王戦争の講和条約となるユトレヒト条約により、この地はイギリスのものとなります。
イギリスはこの地に暮らすフランス人にもイギリスへの忠誠を誓うように迫ります。
これを拒むフランス人とイギリスの間に争いが続き、ついにイギリスは彼らを現カナダなどに強制移送し排斥してしまいました。
その後の独立戦争では、この地がアメリカ軍とイギリス軍の衝突の場となりました。
独立戦争後、この地はマサチューセッツ州の一部とされていました。
そして1820年3月15日に23番目の州として制定されるのですが、これには大きな政治背景があります。
当時、アメリカには奴隷制に対する考え方が2つありました。
奴隷制を禁じる自由州と、認める奴隷州です。
この2つのバランスをうまく保つことが、連邦を維持するために不可欠だったと言われています。
メインが州になる少し前、ミズーリ準州が州への昇格を申請しました。ミズーリは古くから奴隷制を認めていた州です。
うまいこと均衡を保っていた状態だったところに、奴隷州ミズーリを州に加えるとなるとバランスが取れなくなります。
じゃあ、自由州をもうひとつ増やそう、ということでマサチューセッツ州を二つに分け、メイン州として制定したのだそうです。
言ってしまえば、数合わせ…だったわけですね。

隣の州との関係

ニューイングランド地方内で最大の面積を誇るメイン州は、西側だけをニューハンプシャー州に隣接し、南と東は大西洋、北東、北西はカナダに面しています。
アメリカの中で、1つの州とだけ隣接しているという唯一の州です。

アメリカ合衆国造幣局50州25セントプログラム

アメリカ合衆国造幣局50州25セントプログラム メイン州発行年 2000年  発行順 7番
ペマキッド岬で花崗岩の上に立つ灯台と、3本マストの大型帆船であるスクーナー船が描かれたコインです。この灯台は、海上貿易が栄えるにつれ多発する浅瀬の事故を防ぐため、1826年、議会により建設が承認されました。1835年に当初の建物は建て替えられ、当初から使われていた10個のランプも1856年に交換されましたが、今でも現役のこの灯台は、人気の観光スポットとなっています。
画像提供:”United States coin images from the United States Mint.”

メイン州の場所

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