ニューハンプシャー州の概要
ニューハンプシャー州の特徴
ニューハンプシャー州のほとんどが森林と湖で占められているという、豊かな自然が自慢の州です。 この豊かな自然を求めて近隣地域から観光客も多く訪れています。 というのもこれだけの規模の森林地帯はニューイングランド地方では珍しいようで、 交通の便は悪くても足を運ぶ価値があるからなのでしょう。 州の愛称にも採用されている花崗岩は州内各地で採掘される主要な産物です。 ただ、この堅い地盤により農業には適さない土地柄でもあります。
ニューハンプシャー州の州都
コンコード Concord
ニューハンプシャー州の成立過程
この土地にイギリス人入植者がやってきたのは17世紀になってすぐのことでした。降り立ったのは州唯一の海辺のエリア、ポーツマス辺りだったと言われています。ちなみに、このニューハンプシャーという名前は、イギリス南部の街ハンプシャーにちなんでつけられたのだとか。
その後、次々と新しい開拓者たちが加わり開拓地を広げ、ニューハンプシャー植民地を築いていきました。
その後自治を認められたこのエリアも、隣接するマサチューセッツ湾植民地の管轄下に組み込まれたり、分離したり、合併したり…を繰り返しつつ、
独立戦争へと突入していきました。ニューハンプシャーの民兵たちは近隣エリアの数々の戦いに従軍することになりました。
そして1788年6月21日、アメリカ合衆国憲法を批准し、第9番目の州として制定されました。
隣の州との関係
北でカナダ、東でメイン州、南でマサチューセッツ州、西でバーモント州と隣接しています。
州の東側の一部が大西洋に面していて、唯一ここが州の中で海を感じられるエリアになっています。
しかし、この海岸線は18 マイル (29 km)しかなく、アメリカで最も短い海岸線なのだそうです。
やはりニューハンプシャー州は森林の州なのですね。
また西に隣接しているバーモント州とは、大きさ、形、地形など似通った点が多く「双子の州」とも呼ばれています。
経済面、文化面ではボストン地域とのつながりが強い地域でもあります。
アメリカ合衆国造幣局50州25セントプログラム
2000年 発行順 9番
The Old Man of the Mountain(山の老人)と州のモットー”Live free or die”(自由に生きるか死か)、そして9番目に合衆国に加盟したことを表す9つの星が描かれています。The Old Man of the Mountainとは、ニューハンプシャー州を北部へ抜けるハイウェイ沿いのキャノン山にあり、横から見ると老人の顔のように見える岩のことです。地理学者によると、今から約2千年~1万年前に氷河が北へ後退した際に形成されたものだそうです。この花崗岩の堆積は高さ120m以上・幅約70mです。 画像提供:”United States coin images from the United States Mint.”
ニューハンプシャー州の場所
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