ボストン美術館
Museum of Fine Arts Boston
全米でもトップクラスの質と量を誇る美術館
ボストン美術館(Museum of Fine Arts Boston)とイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館(Isabella Stewart Gardner Museum)は、アート好きならずともぜひとも見ておきたい作品ばかりを所蔵したボストンの2大美術館です。
まずは地下鉄 Museum of Fine Arts 駅の目の前にあるボストン美術館です。
全米でもトップクラスの質と量を誇るこちらの美術館は、とにかく展示数も多く建物も大きいので、見学の時間が限られる場合は、前もって見るポイントを決めておくことをおすすめします。といいつつも、「展示物は素通り、順路どおりに歩く」だけでも、結構足にきます。それだけ大きな美術館です。
必見は「日本美術」や「東洋美術」のエリア。中でも圧倒されるのが「浮世絵」のコーナー。浮世絵がこんなにも揃っている美術館はなかなかないのだとか。たしかにこのエリアは、ここがボストンであることを忘れさせるような雰囲気があります。また、園内にはこの日本美術部門の運営に大きな役割を果たした日本人としても著名な、岡倉天心を記念して造られた枯山水風庭園「天心園」もあり、日本との縁の深さを感じる美術館でもあるんですよね。ちょっと疲れたら、美術館内のレストランやカフェでひと休みしましょう。本格的にしっかりと食事のとれるレストランや、気軽にサンドイッチやサラダをセルフサービスで楽しめるカフェなどタイプもいろいろなので、気分に合わせて選んでみてくださいね。
一通り見学を済ませたら、ミュージアムショップに立ち寄るのもお忘れなく!館内のコレクションをポストカードにしたものや、ポスター、アクセサリー、食器などなどおしゃれなアイテムがズラリ。アート好きなあの人へのお土産はぜひここで見つけてみませんか?
イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館
Isabella Stewart Gardner Museum
イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館は、この地の大富豪の未亡人であるイラべラ・スチュワート・ガードナーのコレクションを展示する美術館です。
ヨーロッパの芸術に造詣が深かった夫人はルネッサンス期の芸術品を熱心に収集したそうで、個人コレクターの収集品としては世界でもトップクラスなのだとか。
所蔵の品々は芸術的価値も非常に高く、夫人の鑑識眼の高さを表してると言われているそうです。ニセモノつかまされたりしないところが、ただ「好き!」というのではないですね。素晴らしいです。
夫人がヨーロッパの芸術と出会ったのは、息子を亡くした心の傷を癒すために度々出かけた欧州旅行でなのだそうです。夫人の心の寂しさをこの芸術品達が埋めてくれていたのだなぁとしみじみ見学すると、作品一つ一つに別の輝きを感じてしまいそうな気分になりますね。
美術館として使われている建物は、15世紀のヴェネチア宮殿風の邸宅であり、庭に面した大きな窓から降り注ぐ自然光の下で芸術品鑑賞をして欲しい、という夫人の考えからこの構造になっているのだとか。温度、湿度、光等、細心の注意を払った中で展示される美術館が多い中、自然光で芸術品を楽しめるというのは珍しい気がします。無機質な展示室に整然と並ぶ芸術品を鑑賞というのではなく、豪邸の雰囲気を楽しみつつ美術品鑑賞をするという佇まいの美術館です。
こちらの美術館は、展示品以外にも見どころがあります。それは四季折々の花が咲き乱れる中庭です。手入れの行き届いた花壇を囲む回廊には彫像やレリーフが配置され、ヨーロッパ的な雰囲気を醸し出しています。
協力:マサチューセッツ州政府観光局
ボストン美術館の場所と行き方
Museum of Fine Arts Boston 住所:465 Huntington Ave, Boston, MA
ジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港からボストン美術館へ車(レンタカー)やタクシーで行く場合の一例
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