レッドウイング 世界的に有名なブーツを作っている町

レッドウイング(Red Wing)は、ミネアポリス・セントポール国際空港から、ミシシッピリバー沿いに南東約50マイル(80km)下ったところに位置する歴史ある町で、落ち着きのある素敵な町です。
このあたりの土地は、スー族ダコタ部族の大酋長レッドウイングが治めていたことからレッドウイングの名前が付けられました。
レッドウイング駅 Red Wing Depot

レッドウイングの町の中心地からミシシッピリバーの近くに行ったところに駅舎があります。
駅舎の横にある看板の標記は「Station」ではなく「Depot」です。駅ではなく停車場というニュアンスです。
アムトラック(AMTRAK)が停車します。
このいい感じの駅舎の中にレッドウイングの観光局があります。レッドウイングの観光ポイントや各種マップなどの情報を得ることができます。
また、アートに興味がある方は、Red Wing Arts Association のオフィスもあるので、ここで情報を得ましょう。
ミシシッピリバーを行くバージ

ミシシッピリバー沿いにドライブしていると、バージ(barge)という平底の荷船をいくつもつないで、タグボートで押しているのをよく見かけます。
バージには、大量のトウモロコシ、小麦、大豆などが積まれています。
レッドウイングの少し下流にあるレイク・シティ(Lake City)やウィスコンシン州側のペピンという町のあたりは川幅が3km以上あってペピン湖(Lake Pepin)と呼ばれています。しかし、レッドウイングの辺りは川幅が200mも無いほど狭くなり、蛇行しています。すこし眺めていると、川幅が広いところよりもゆっくりと動いているように思えました。
ベイ・ポイント・パーク Bay Point Park

レッドウイング駅から少しだけ上流に行ったところに、ベイ・ポイント・パークという広大な公園があります。町のイベントなどが開催される場所の一つです。公園の看板に「Gas」とあるので見回すと、公園に隣接しているレッドウイング湾(Red Wing Bay)にガスステーションがありました。

逆光なので分かりにくいですが、給油ステーションがあります。この写真では分かりませんが、右にある燃料貯蔵小屋は驚くほどの数の小屋が連なっていました。
メモリアル・パーク Memorial Park

レッドウイング駅から下流側へ行ったところにある丘の上にメモリアル・パーク(Memorial Park)という公園があり、レッドウイングの町を一望できます。こうして見ると、とても小さな町です。
ミシシッピリバーがレッドウイングの町のところで大きくカーブしているのが分かります。
この公園は丘の上といっても、広く平らな場所があって、ディスクゴルフ(Disc Golf)のコースがあります。
ディスクゴルフとは、フリスビーに似たフライングディスク(一般のフリスビーよりも小さくて薄いが重い)を投げてゴールに入れる競技で、日本でもリゾート地にあったりします。ゴルフと同じく少ない投数でゴールに入れることを競います。コースはゴルフと同じく18コースあります。ここのコースはOUT29、IN32のPar61のコースです。
レッドウイングの後に行くウィノナでディスクゴルフのゴールやディスクを売っているお店を見かけました。この辺りではメジャーなスポーツなんですね。
セント ジェームズ ホテル St. James Hotel

1875年から営業しているビクトリア調の客室を含む、62室ある老舗の高級ホテルです。
レッドウイングの駅やスチームボートのドックのすぐ前に建っており、旅行者を迎えるに最適な場所に建っています。
受賞歴のあるダイニングと、カジュアルなレストランが2つ、ブリティッシュスタイルのおちついたパプが有り、列車や船を待つお客さんで栄えた時代もあるそうです。
また、第19代アメリカ合衆国大統領のルーサーフォード・B・ヘイズ氏をはじめ、多くの著名人が宿泊したことがあるそうです。
レッドウイング シューズ
RED WING SHOES

レッドウイングから連想されるのは、やはりRED WING SHOESです。
RED WING SHOESは、1905年創業の高品質のワークブーツのメーカーで日本でも人気があります。
この巨大なブーツのサイズは638 1/2D(US)で世界最大級のものです。アメリカの靴のサイズって分かりにくいですよね。壁に貼ってあったポスターには「20FEET LONG & 16FEET TALL」と書いてありました。長さ約6メートル、高さ約4.8メートルです。
このブーツは2005年に、創業100周年の記念として製作されたもので、レッドウイングシューズのクラシックスタイル 877番のデザインと素材を使用して作られました。
その当時、世界最大とギネスに認定されています。(現在は不明)
メイン州にあるL.L.Bean Flagship Store にあるブーツとどちらが大きいのでしょうね?

2階は博物館になっています。RED WING SHOES の歴史や、RED WING SHOES に関連する展示が並んでいます。良いものを長年作り続けているとこのような展示にも重みがあります。
RED WING SHOES に使われている革のほとんどは、今でもこの周辺のものを使っているそうです。

店内にはシューズはもちろんのこと、アクセサリーやケア製品、靴下やシャツなども販売しています。
特に質の良い革製品を長年使用するにはケアが重要ということで、簡易なものから本格的なものまで揃っていました。
きちんとしたスポーツショップでランニングシューズを買う時、足のサイズだけでなく、足裏や甲の形状やいくつかのポイントをチェックして自分の足にフィットするタイプの靴を選んでくれます。専門的な感じがしますが、初心者であれば余計に自分に合ったタイプを探してもらう事は重要です。
ここの RED WING SHOESでも、用途はもちろん、足の形状なども測定してお客さんに合った靴を選んでくれます。
時間が有れば、僕も買いたいと思いました。だってミネソタ州は靴・衣服は免税なので、ちょっと高級な靴を買うならお得ですからね。
Red Wing Confectionery

直訳するとレッドウイング製菓となります。Google Map にはチョコレート ショップと書かれています。
お店の中に入ると、チョコレートだけでなく、キャンディー、クッキー、アイスクリームなどが並んでいます。どれも手作りのようです。
お店の奥ではチョコレートを型に流し込んでいる様子を見ることができました。
150周年記念のウォールアート

RED WING SHOESの裏口を出たところに大きなウォールアートを見つけました。
レッドウッドの駅舎、ベイ・ポイント・パークの近くの川に浮いている燃料貯蔵小屋など、レッドウイングの街並みが描かれています。明るく陽気な、いかにもアメリカって感じのウォールアートです。
このウォールアートを見て、ベイ・ポイント・パーク川に浮いている燃料貯蔵小屋はRedwing の町の特徴の一つなんだと思いました。

この絵は2007年に町の150年記念のイベントの時に描かれたもので、Red Wing Arts Association が寄贈したものです。
10年経っている割りには綺麗だなあと思っていたら、最近に修復&再描画されたそうです。
今回、時間の都合で取材できませんでしたが、レッドウイングはラムリル磁器でも有名です。
それと、町の周りは自然が豊かで、トレッキングに良いコースがあるそうです。この辺りはミシシッピリバーが蛇行しているうえに、いくつかの湖や細い川が入り組んでいるので、見応えのある景色を楽しめそうです。
⇒ 11. ウィノナ へ続く
| ミシシッピリバーカントリー 2017 | |
|---|---|
| 01. ミネソタ,ウィスコンシン,イリノイを旅する | |
| 02. ペイズリーパーク | |
レッドウイングの観光ポイント
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