国家歴史登録地に登録された牧場跡
ウォルフ・ランチ(Wolfe Ranch)は、アーチーズ国立公園のビジターセンターから北東へ12.8マイル(20.5km)の所にあるデリケート・アーチ・トレイルヘッド(Delicate Arch Trailhead)のすぐ近くにある牧場跡。デリケート・アーチへ行く際に通る。
⇒ ウォルフ・ランチの場所と行き方
ウォルフ・ランチの歴史
1898年、南北戦争で足を負傷したジョン・ウェスリー・ウォルフ(John Wesley Wolfe)は、より乾燥した気候を求め、オハイオ州エトナに妻と3人の子供を残し、長男のフレッドを連れてモアブの村のすぐ北までやってきた。2人はソルトウォッシュ沿いに、100エーカーを超える牧場を作り、1,000頭以上の牛を放牧した。
1906年に、娘のフローラと夫のエド・スタンリーが2人の子供を連れて移ってきた時に、今でも残っている、小さいが木製の床と窓を備えたキャビンを建てた。
ジョンは、フローラが牧場に滞在中に退屈しないように、カメラのキットを手に入れた。フローラは、デリケート・アーチを撮った。1908年にフローラとエドは、子供たちが学校に通えるようにモアブへ移り、その2年後にジョンも牧場から離れ、1913年にオハイオで84年の生涯を閉じた。
ジョン・ウォルフが立ち去った後
1910年にウォルフは牧場をトミー・ラーソンに売却し、その4年後、アーチーズ国定公園の最初の管理人であるJ.マービン・ターンボウ(J. Marvin Turnbow)が購入した。ターンボウはキャビンを散発的に使用していたが、エミット・エリゾンド(Emmit Elizondo)に牧場を売却した。エリゾンドは牧場をアーチーズ国定公園に含めるために米国政府に売却した。
※写真はJ.マービン・ターンボウと彼の息子。
国家歴史登録地に登録
1975年、ウォルフ・ランチとその周辺は、国家歴史登録地(National Register of Historic Places)に登録された。
ウォルフが牧場を作る時に、牧草を育てるために、灌漑用のダムを作り、ソルト・ウォッシュの水を効率的に利用した。この水資源により、根菜、カボチャ、メロンなどを栽培した。この一連の開拓作業が、「歴史的に、コロラド高原での人間の活動は、そのわずかな水資源を活用し制御する能力が必要でした。ウォルフの牧場経営は、ソルト・ウォッシュの水資源を利用した、初期の自給自足農業と放牧の優れた例です。」と称賛された。
参照サイト:National Park Service
アーチーズ国立公園 | ||
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ビジターセンター | レンジャー・プログラム | |
ファイアリー・ファーニス ハイク | デリケート・アーチ | |
ランドスケープ・アーチ | ダブル・オー アーチ | |
ウィンドウ・アーチ | タレットアーチ | |
ダブルアーチ | バランスロック | |
スカイライン・アーチ | ブロークンアーチ | |
サンドデューン・アーチ | パーク・アベニュー | |
コートハウス タワーズ | ウォルフ・ランチ | |
ロック・ペイント | モアブ |
ウォルフ・ランチの場所と行き方
Wolfe Ranch Moab, UT
ソルトレイクシティ国際空港 営業所からレンタカーで行く場合の一例。
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