メンフィス ドラムショップ
プロから初心者まで対応するドラム専門店
メンフィス ドラムショップ(Memphis Drum Shop)は、メンフィスのビールストリートから東へ約4マイル(6.4km)、クーパー・ストリートとネルソン・アベニューが交差するところにあるドラム専門店です。このお店にあるシンバルの試打室の写真がメンフィス観光局のメディア用フォトライブラリーにあって、何んだろうと思ってました。そうしたら以前にLink-USAにレポートを寄稿して下さった、ブルース・ウーマンのNacomiさんが春に、このメンフィス ドラムショップに行かれた様子をFBに投稿されていました。ただ、Nacomiさんはギター&ボーカルなのでドラムの事はよく分からないと記載されていたので、僕としては余計に興味をそそられました。
⇒ メンフィス ドラムショップ の場所と行き方
メンフィス観光局のLisaが、「あなたはドラムを叩くの?」と聞くので「No」と答えると不思議そうな顔をしていました。Lisaは音楽好きでとても詳しいのですが、ドラムショップにはそれほど興味が無かったのかも知れません。しかし、入り口の扉を開けた瞬間に「Oh !」と叫び興奮しています。Lisaの友人の写真が飾ってあり、ここのドラムレッスンの講師をしている事に気付いたのです。店中でその話をしたら、今は忙しくって講師で来ることは無いそうですが、Lisaのテンションはお店に入る前よりも明らかに上がってました。
店内には多くのドラムセット、スネアやハイハットの単品などなどドラム関連商品がずらりと並べられています。
カホーンやタンバリン、その他のパーカッション関係もすごい品揃えです。壁の上の方には、メンフィス ドラムショップ オリジナルのスネアドラムのヘッドらしき物にサインされたものがずらりと並んでいます。全く誰のものか分かりませんが、中には腰を抜かすようなドラマーのものも有るのでしょうね。
コレクションルーム
レジの横に小部屋への入り口があり、中に入ってみるとコレクションルームのような所でした。販売品では無い、貴重なドラムが置いてあるのです。ラディック製のバスドラに The Beatles のロゴが描かれたドラムセットは、リンゴ スターが使っていたものと同じセットだそうです。
歪んだ形のバスドラを発見しました。ツインペダル用に下部を横に長くしてあるそうです。
シンバル ルーム Cymbals Room
「何か見たいものはあるか?」と聞かれて「シンバル・ルーム」と言うとニヤリと微笑んでレジの裏から鍵を取り出して「シンバル・ルーム」に案内してくれました。
圧倒的な迫力です。Zildjian(ジルジャン)、PAISTE(パイステ)、SABIAN(セイビアン)、MEINL(マイネル)、Istanbul Agop(イスタンブール アゴップ)などの高級シンバルが1000枚ほどあり、ドラムセットにセットして試打できるのです。何気に値段を見ると$300~$500です。定価は倍ぐらいの値段です。きっともっと高額なものも有るのでしょう。高額な買い物になるので試打しないと簡単に買えませんよね。いくつかのシンバルを指先で弾いて鳴らしているとLisaが不思議そうに覗いてきたので、一枚のシンバルを鳴らして「This is dry sound」と言い、別のシンバルを鳴らして「This is warm sound」と言うと一瞬驚いた表情の後に納得した顔をして頷いていました。それから自分でも数枚のシンバルを指で弾いていました。
電子ドラムのコーナー
電子ドラムのセットも充実しています。
この電子ドラムのコーナーで面白いものを見つけました。
シンバルやハイハットの下に光っている丸いリングのような物があります。この光っている物は飾りではなくピックアップなのです。シンバルやハイハットの音を拾うマイクなのです。ミキサーのようなコントローラーのようなところでピックアップした音を調整できます。5チャンネルあってそれぞれにボリュームとパンのダイヤルが付いています。Zildjian(ジルジャン)の製品で電子ドラムと融合させたり、径の小さなシンバルでも大きな音にボリュームアップしたり、リバーブで響きを増音したりもできます。日本でも販売しているようですが、日本で楽器屋に行くことはほとんどないのでじっくりと観察しました。
スピリチュアル サウンド
置物のようなものを見つけて不思議そうに見ていると、お店の方が演奏してくれました。すごくきれいに響き、うっとりとする音でした。Tongue Drum(タングドラム)という楽器です。
その横にある金属製のものはまた違った音で、水琴窟のような響きの楽器です。Steel Tongue Drums(スティール タング ドラム)という楽器です。
また不思議なものを見つけました。金属製のお椀のようなもので、Singing Bowls という名前が付いています。これも楽器で、ヨガや瞑想の時に使うそうです。
チャクラ音叉も置いてありました。これはスピリチュアルな行為に使うもので、音叉を鳴らして骨に当てると骨伝導で体に響きます。自分にあったキーを自分に共鳴させることによってヒーリング効果があるというものです。Planetary Tuned Tuning Forks という名前が付いていました。
この4つの楽器は MEINL Sonic Energy Collection というシリーズのもので、どれもヨガや瞑想で使うそうです。
メンフィス ドラムショップは実に奥の深いお店でした。
次回 ⇒ 17. Railgarten Ping Pong に続く
メンフィス ドラムショップ の場所と行き方
Memphis Drum Shop 878 Cooper St, Memphis, TN
メンフィス国際空港から メンフィス ドラムショップ へ、車(レンタカー)で行く場合の一例。
⇒ 大きな地図で見る
1. メンフィス探訪
2. メンフィス国際空港 Memphis International Airport
3. サウス・メイン・ストリート S Main Street
4. ブルース ミュージック アート ミュージアム Blues Music Art Museum
5. ビールストリートへやってきた
6. ギブソンギター メンフィス工場の現状
7. ビールストリートを歩いてみる
8. マディソン ホテル Madison Hotel
9. 夜のビールストリート
10. アーケードレストラン The Arcade Restaurant
11. ナショナル・シビルライツ博物館を見学
12. ブルースの殿堂博物館(Blues Hall of Fame Museum)へ
13. セントラルBBQでランチ
14. サウス・メインストリート歴史地区 South Main Street Historic District
15. グレースランド エルビス・プレスリーのテーマパーク
16. メンフィス ドラムショップ Memphis Drum Shop
17. Railgarten Ping Pong
18. ビッグ・リバー・クロッシング ミシシッピ川を渡る
19. イッタ・ベナ・レストランでディナー
20. ビール・ストリート・ランディングに行ってみた
21. リバーウォークとリバーサイドドライブ
22. Temple of Deliverance の礼拝を見学
23. メンフィス・ロックンソウル博物館でメンフィスの音楽に関して学ぶ
24. クロスタウン コンコースでヘルシーランチ
25. シェルビー・ファームズ・パークでサイクリング
26. 日曜日 午後のビールストリート
27. Memphis Blues Trail 61 のサイン
28. ピーバディ メンフィスのダッグマーチ
29. ピーバディ メンフィスのランスキーブラザーズ
30. バスプロショップス・アット・ザ・ピラミッドのLookOut
31. フライト レストラン & ワインバー でディナー
32. ラム・ブギー・カフェでグッドミュージックに浸る
33. カフェ キーオでヨーロピアン・ブレックファースト
34. サンスタジオを見学 2階の展示スペース
35. サンスタジオを見学 レコーディングスタジオ編
36. コットンミュージアムでメンフィスの歴史を学ぶ
37. テネシー ウェルカム センター に寄ってみた。
38. ガスズ フライドチキン メンフィス ダウンタウン店でランチ
39. スレイブヘブン博物館で黒人奴隷の逃亡について学習する
40. Lansky Bros. Clothier to the King
41. メンフィス音楽大殿堂博物館を見学
42. ザ ビューティー ショップ でディナー
43. ブルー プレート カフェ Blue Plate Cafe
44. オーバートン・バークへ行ってみた
45. オーバートン・スクエア ミッドタウンのランドマーク
46. オーバートン・スクエアの周辺
47. スタックス博物館でオーティス・レディングを偲ぶ
48. ウィリー・ミッチェルズ ロイヤルスタジオを訪問
49. ローレンス“ブー”ミッチェル氏
50. 約束の地、メンフィス ~テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー~
51. ロイヤルスタジオ <番外編>
52. チャールズ ベルゴズ ランデブーでバーベキューリブをいただく
53. メンフィス探訪 2018 まとめ