セントポール ミネソタ州の州都

セントポール 市内散策

ミネソタ州の州都、セントポールSaint Paul)を案内していただきました。セントポールの都市名は1841年に建てられたセントポール大聖堂から付けられました。都市名を引用した建物や施設は一般的ですが、建造物の名前が都市名になったなんて、ちょっとビックリです。
ミネアポリスミネソタ州の経済と文化の中心地で、セントポールミネソタ州の政治の中心地となります。隣接しあうこの2つの都市はTwin Cities(双子の都市)と呼ばれています。
すごく、ざっくりとした表現になりますが、ミネアポリスは活気があり若者の街、セントポールは落ち着いた感じで大人の街という印象でした。

High Bridge Overlook

まず最初にやってきたのは High Bridge Overlook です。

カヤックのゴール地点近くの改修中の橋がHigh Bridge で、そのHigh Bridge のすぐ横にある展望所です。カヤックの集合場所だったハリエット・アイランド・パーク(Harriet Island Park)から車で5分も掛からない場所で、双眼鏡のデザインのサインが目印です。
ミシシッピリバーを挟んで、小高い丘の上に建つセント・ポール大聖堂、州政府事務所、ダウンタウンのビル群を見渡すことができます。

シャムロックスで昼食

昼食は、シャムロックス(Shamrocks)というアイリッシュ・レストランへ連れて行ってもらいました。

本当は、先に市内観光をしてから昼食の予定でしたが、朝早くに出発してカヤックを漕いだら、お腹が空いてしまったので先に昼食となったのです。
メニューのキャッチに”Famous” と書かれた Stuffed Burgers が名物でおすすめ料理だそうです。パテの中にチーズが入ったハンバーガーです。
店員のお姉さんが Stuffed Burgers をテーブルに置く時に「すぐに食べてはダメ!少し経ってから食べて」ときっぱりとした口調で言いました。出来たての Stuffed Burgers にかぶりつくと火傷をするので危険だそうです。
Juicy Nookie Burger という、このチーズ入りハンバーグの上に、普通のチーズバーガーのようにとろけるチーズが乗った高カロリー極まりないハンバーガーも人気だそうです。

グランド オールド クリーマリー
Grand Old Creamery

セントポールのダウンタウンから南西方向に2マイル(3.2km)程の所、デール・ストリート(Dale St.)からレキシントン・パークウェイ(Lexington Pkwy.)にかけてのグランドアベニュー(Grand Avenue)沿いは食事やショッピングが楽しめるエリアです。

エリアと言っても、デール・ストリートからレキシントン・パークウェイまでは、1マイル(1.6km)の距離があり、お店が軒並みにぎっしりと並んでいるという訳ではないので、ぶらつくなら時間と体力が必要です。
レストランやバーに行くのであれば、事前に候補のお店を選んでおく方が良いと思います。
今回、地元で人気のアイスクリーム&ピザの店 Grand Ole Creamery & Grand Pizza に立ち寄ってみました。お店は、このセントポールのグランドアベニューのお店以外に、ミネアポリスのノーコミス湖の近くにもあるそうです。
バラク・オバマ氏が大統領時代に来店したことがあるようで、店内の壁に写真が数点かけられていました。

ジェームズ・J・ヒルハウス
James J. Hill House

ジェームズ・J・ヒルハウスは、セント・ポール大聖堂の近くに建っています。今回は、内部を見学する時間が無く、外観だけ見ました。
1891年に建てられた、このロマネスク様式の石造りの豪邸は、19世紀後半から20世紀初頭の頃の鉄道王ジェームズ・ジェローム・ヒルJames Jerome Hill)の邸宅でした。
設備も、当時の最先端の技術が組み込まれ、ミネソタ州では最大の建物で、完成に3年かかったそうです。
驚くべきは、3階建ての高さを誇るパイプオルガンが設置されている点です。

サミット アベニュー Summit Ave

セントポール 市内散策

ジェームズ・J・ヒルハウスの前の通り、サミット・アベニュー(Summit Ave)沿いにはビクトリア朝の家が立ち並び、黄葉の並木が見事でした。
この通りは実にフォトジェニックな場所でした。春や夏のグリーンシーズンもきっと美しいと思います。

セント・ポール大聖堂
Cathedral of Saint Paul

セントポール 市内散策

セント・ポールで最も有名な建造物である、セント・ポール大聖堂 (Cathedral of Saint Paul) は、歴史的建造物に指定されています。

セントポール 市内散策セント・ポール大聖堂に一歩足を踏み入れると空気が変わります。壁面の彫刻やステンドグラスの美しさは息を飲むほどでした。
今のセント・ポール大聖堂は、1840年に建てられた最初の大聖堂から数えて4代目の大聖堂になります。
4代目のセント・ポール大聖堂の移転計画は、1884年にジョン・アイルランド大司教(Archbishop John Ireland)に引き継がれました。
ジョン・アイルランド大司教は、1904年に今の場所にセント・ポール大聖堂を建てることを決定し、設計を依頼したり資金調達を経て、1907年より本格的に工事を始めました。
1914年に外観は出来上がり、1915年の復活祭の日曜日に最初のミサが開催されました。
この事により、1915年にジョン・アイルランド大司教によって建てられたとされています。
しかし、1915年時点では未完成の部分があったためセント・ポール大聖堂は厳密には完成しておらず、ジョン・アイルランド大司教(1918年没)、ダウィン大司教(1930年没)から引き継いだジョン・マレー司教によって、1941年にこの壮大なプロジェクトが完了したのです。
セント・ポール大聖堂では、平日の午後一時からツアーがあります。

ランドマーク・プラザ Landmark Plaza

セントポール 市内散策

ダウンタウンのランドマーク・プラザ(Landmark Plaza)にはチャーリー・ブラウンとスヌーピーなどの像があります。

セントポール 市内散策スヌーピーチャーリー・ブラウンでお馴染みの漫画『ピーナッツ』の作者チャールズ・モンロー・シュルツ(1922年11月26日生まれ)や、映画化された小説『華麗なるギャツビー』(The Great Gatsby)の作者F・スコット・フィッツジェラルド(1896年9月24日)はミネソタ州セントポールの出身です。
ライスパーク(Rice Park)には、フィッツジェラルドや『ピーナッツ』のルーシーなどの像があります。

ランドマーク センター Landmark Center

セントポール 市内散策

ランドマークセンターは、音楽、舞踏、演劇、アートギャラリー、展示会などの機能を持った文化センターです。
また、結婚式をしたり、各種イベントの会場としてミーティングルームを借りることができます。

セントポール 市内散策ゆっくりと見学する時間は無かったのですが、ふと一枚のポスターが目に入りました。
「LANDMARK LIVE」と書かれたコンサートのポスターですが、9月の出演者としてDakota Dave Hull さんの写真が載っていました。
Dakotaさんは、ちょうど来日中で、以前にLink-USA にレポート『ザビエル大村のニューイングランド見聞録』を寄稿下さったミュージシャンのザビエル大村さんと日本ツアーの最中です。
実は、僕は10/20の大阪でのライブに行くつもりだったのですが、アメリカへ行くことになったので、ライブに行くのを断念したのです。そのDakotaさんのポスターを見つけたので、とても驚きました。
ポスターの写真を撮ってザビエル大村さんに送ると、大村さんも驚かれていました。
「月末まで居るのなら、ミネアポリスを案内するよ」とDakotaさんが言って下さっているとメッセージを頂きましたが、月末には日本でこのレポートを投稿している頃です。
Dakotaさんは、ミネソタ州の隣のノースダコタ州の出身で、現在はミネアポリスに住んでいるそうです。
偶然とはいえ、本当に驚いた出来事でした。 Dakota Dave Hull さんのホームページ

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ミシシッピ・リバー・カントリーUSA

ミシシッピリバーカントリー 2017
01. ミネソタ,ウィスコンシン,イリノイを旅する
02. ペイズリーパーク

セントポール 市内散策の地図

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