ビッグスクリーンに Prince がよみがえった!
Day2 4月20日(金曜日)
セレブレーション2日目も盛りだくさんの内容。2日目の公式スケジュールはこの通り。
11:00 ~ 11:50am | フィルム・コンサート |
12:00 ~ 12:45pm | MPLS:パネルトーク |
12:55 ~ 01:40pm | フィルム・コンサート |
8:00pm ~ | Prince:ライブ・オン・ビッグスクリーン (@ミネアポリス・ターゲットセンター) |
文・写真:長野尚子 Text・Photo :SHOKO NAGANO
ペイズリーパークへ
今日もUberで一人旅・・・
すごい人発見。
フィルム・コンサート ~ MPLS:パネルトーク ~ フィルム・コンサート
最初のプログラム、プリンスのピアノ弾き語りライブ・スクリーニングでは、そのあまりの神々しさに場内はしずまり返りすすり泣きさえ聞こえた。しかし、続くパネルトークでは初期のプリンスのキャリアを支えたバンドメンバーが抱腹絶倒の暴露話を披露して場内は爆笑。
「普段のプリンスはどんな人だったの?」という観客からの質問には「ジョークが好きでいたずらっ子というかんじだったね。いつも笑っているイメージ」
その昔、ツアーでメンフィスに向かう途中の飛行機で、冗談半分で備品を“失敬”したところ空港でメンフィスポリスに連行され、手錠をかけられて一晩ブタ箱入りしたことがあったとか。女性看守のひとりがプリンスに気付いて、「アー ユー プリンス?」と興奮して声をあげた、という話には場内爆笑。
「その後はしばらくその航空会社から出入り禁止になったんだ」
プリンスの散歩ルート
快晴。気温も少し緩やかになってきたけれど、あたりはまだ銀世界。
ペイズリーパーク前の消火栓も紫色。
ペイズリーパーク横のプリンスの散歩ルートは、ファンの間では“聖地”になっている。
地元の人は散歩や買い物を楽しむ彼のプライバシーを尊重し、隣人として普通に接していたという。プリンス行きつけの自転車の修理屋さんもあった。彼がいかにこの町になじみ、愛していたかがわかる。
一緒にいたファンとゴスペルをうたいながら撮影。ここではみんな陽気だ。
このトンネルは、ペイズリーパークの北側に走る大きな通り、アーボリータム・ブルーバード(Arboretum Blvd.)の下をくぐる道です。
ペイズリーパークの駐車場を出て南北に走るオーデュポン・ロードをアーボリータム・ブルーバードの方に進み、アーボリータム・ブルーバードの手前にある道(緑の線)を東に行くと、このトンネルがあります。
夜のイベントはミネアポリス市内にある「ターゲットセンター」が会場。時間があるので、いったんホテルへ帰る。
ホテルへの帰り道は、運よく同じ方向に向かうご夫婦とUberをシェアさせてもらった。なんとふたりはイギリスからこのセレブレーションのためにやってきたのだという。
Prince:ライブ・オン・ビッグスクリーン @ターゲットセンター
p>今日のセレブレーションのメインイベントは、午後8時からミネアポリスの「ターゲットセンター」で行われたプリンス・コンサート。2011年にノースキャロライナで行われたライブ映像をバックに、バンドメンバーが寸分くるわずにシンクロさせるという緊張感あふれるライブ。
ありえないほどの完成度だ。プリンスは間違いなく、そこにいた。
これで世界をツアーできる。実際、ツアーの“嘆願書”をSNS上で受け付けているそうだ。
会場の1階には、The Fenceが特設されていてここにもファンらがメッセージを寄せていた。もちろん、記念写真。
First Avenue & 7th St. Entry ファースト アベニュー&セブンス ストリート エントリー
ライブ終了後はもう、興奮状態でもちろんホテルへ直帰できず。
おのずと足はふらふらとあの「ファーストアベニュー(First Avenue)」へ向かっていた。ここは、映画『パープル・レイン』のライブシーンの撮影が行われた、プリンスファンにとって聖地のひとつ。
今夜はもちろんスペシャルイベント、しかも満員御礼で中へは入れなかった。今度日を改めてゆっくり来よう。
First Avenue & 7th St. Entry
(ファースト アベニュー&セブンス ストリート エントリー)
●所在地:701 First Avenue North, Minneapolis, Minnesota 55403
⇒ ファースト アベニューの詳細ページ
ダコタ・ジャズクラブ&レストラン Dakota Jazz Club & Restaurant
そして向かったのは、プリンスもよくお忍びで現れた、ミネアポリス市内で最も有名なJazzクラブ「ダコタ・ジャズクラブ」。
今夜の出演はプリンスのバンドメンバーでヴォーカリストのLiv Warfieldだったので、これは行かなければなるまい。清水の舞台から飛び降りるつもりで大枚はたいてやっと隅っこの相席を確保。
Liv Warfield のステージ
プリンス・ファミリーの歌姫、Liv(左)。ギターはプリンスのバンドのDONNA GRANTIS(3RDEYEGIRL)。ターゲット センターでのライブを終えたメンバーたちも飛び入りして余は更けていく・・。
彼女もうまかったけど、バンドがよかったなぁ。
0時を回ったころに、さっきライブを終えたメンバーたちも店にやってきてちょっとギグってくれた。終わったらもう2時ごろ。やっとつかまったUberでホテルにかえったらもう3時前。早くにつかまえればよかった、とちょっと後悔。幸い、明日のスタートは夕方だから今日はゆっくり眠ろう。
⇒ 4. プリンスの使徒たちに続く
プリンス。生と死の“セレブレーション”潜入裏日記 |
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1. プリンスが愛した地 ミネアポリスへ |
2. シーラ・Eが吠えた! |
3. Prince:ライブ・オン・ザ・ビッグ・スクリーン |
4. プリンスの使徒たち |
5. プリンスは死なず |
6. プリンス セレブレーション ガイド |
長野尚子プロフィール
イリノイ州 シカゴ郊外在住、フリーライター兼編集者、ときどきジャズ・シンガー。剣道家。「人類平和」を究極のテーマとし、音楽、国際文化交流、教育、食、旅などの分野で人脈を広げながら執筆活動中。極上のブルースを求めてひとりでシカゴの夜を徘徊するのが趣味。著書に、アメリカでの「人生棚卸し」の旅3年間を綴った『たのもう、アメリカ。』(近代文芸社)。シカゴのアート&エンタメにフォーカスしたニュースサイト「Chicago Samurai(シカゴ侍)」管理人。
Shoko Nagano HP ⇒ http://www.shokochicago.com/
ダコタ・ジャズクラブ&レストランの場所と行き方
Dakota Jazz Club & Restaurant 1010 Nicollet Mall, Minneapolis, MN
ミネアポリス・セントポール国際空港から車(レンタカー)で行く場合の一例。
⇒ 大きな地図で見る