アーケードレストラン

朝食はアーケードレストランへ

朝食はサウスメインストリートの南の方、GE パターソンアベニューとの交差点にあるアーケードレストラン（The Arcade Restaurant）へ連れて行ってもらいました。このレストランは1919年創業のメンフィスで最も古いレストランです。1960年代はこのすぐ近くに駅があり交通の中心地であったため、この周辺はとても栄えていたそうですが、1970年代に入ると鉄道が衰退してしまい、この周辺はゴーストタウン化してしまったそうです。それでも、アーケードレストランは生き残り、1980年代にメンフィスのダウンタウンの再生が始まったときに、アーケードレストランは歴史的なランドマークとして認定されたそうです。1980年代の終わりから映画のロケなどでも使われ、更に有名になりました。
メンフィスに来る時に飛行機の中で見ていた映画『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道　Walk the Line』（2005年）の中でも、このアーケードレストランで撮影したシーンがあるそうです。『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』は歌手ジョニー・キャッシュの物語です。おそらく、ジョニー・キャッシュがジューンカーターとダイナーでばったりと会うシーンがあったので、そのシーンだったのかも知れません。また、見ることがあったら意識して見てみたいと思います。余談ですが、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』の中で、ジョニー・キャッシュの最初の妻ヴィヴィアンを演じたジニファーグッドウィン（Ginnifer Goodwin）はメンフィスの出身です。

エルビス・プレスリーの指定席

アーケードレストランと言えば、エルビス・プレスリーのお気に入りのレストランで有名です。他にも第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディもこのアーケードレストランの入り口付近の席で朝食を食べていたことがあるそうです。

エルビス・プレスリーは、いつもアーケードレストランの一番奥のテーブルに入り口を背に向けて座っていました。写真のメンフィス観光局のブリトニーの様にです。

この席に座る理由は、ファンや記者達が入ってきたら、すかさず横にある裏口から出て行くためです。入り口に背を向けていてファンが入ってくるのを気付くにはどうしていた方と言うと、写真に少しだけ見えていますが、奥の壁の一部に鏡が貼ってあり、その鏡で入り口付近の様子が伺えるのです。

ピーナッツバター＆バナナサンド　Peanut Butter’n’Banana

「注文は決まった？」と聞かれると「Of course」（もちろん）と答えました。
この席に座ったらオーダーはピーナッツバターとバナナのホットサンドに決まっているようなものです。エルビス・プレスリーの大好物で、よく食べていたことで有名です。
一時期、サン・スタジオのカフェでも食べることができたそうですが、今は食べれません。なのでここで食べる事にしました。

かなり甘いという事は知っていました。実際に食べてみると香ばしくって美味しいのですが、甘さが残ります。半分は軽快に食べれましたが、残りの半分を食べようとすると飽きてきます。しかし、ここでフレンチポテトをつまむと塩で口の中がさっぱりとして、このやたら甘いホットサンドをまた食べたくなります。気付くと完食していました。
他にもアメリカ南部を代表する朝食メニューがあります。