シカゴからジョリエットへ

文・写真:長野尚子
6月某日、待ち合わせの朝。
バイクのオーナーさんと対面し、バイクの扱い方や癖などについて説明を受けたら準備完了!世界各国から集まったライダーたち13人、10台と共に、いよいよ3泊4日の旅の始まりです。
ルート66の起点サイン
ルート66の起点サインは、シカゴのダウンタウンど真ん中、「シカゴ美術館」前のミシガン通り(Michigan Ave)とアダムス通り(Adams St)の交差点にあります。 → Map
ここから最初にめざす町は、イリノイの南西部のメトロポリタンと称される、ジョリエット(Joliet)。
ハイウェイを使う方法もありますが、いわゆる「オールド・ルート66」(旧道)を味わうならそのままアダムス通りを西へ、さらにオグデン通り(Ogden Ave)→ハーレム通り(国道41号線、Harlem Ave)へ。 (ここまでは交通量の多い一般道)
あとは道路脇にある「ルート66」の茶色のサインに沿ってジョリエット通り(国道55号線、Joliet Ave)を走ると、1.5時間ほどで到着です。
旧ジョリエット刑務所 ジョリエットのランドマーク

見どころの多いジョリエットのなかでも「旧ジョリエット刑務所」(上写真)は名所中の名所。映画『ブルース・ブラザーズ』の冒頭シーンでも有名で、毎日多くのツアー客が訪れるジョリエットのランドマークです。
旧ジョリエット刑務所(Old Joliet Prison)
1125 Collins St, Joliet, IL 60432 → Map
https://www.jolietprison.org/
ジョリエット歴史博物館で撮影を

旧ジョリエット刑務所から約5分、ジョリエットのダウンタウンにある「ジョリエット歴史博物館」。
建物前にあるルート66の巨大モニュメントは旅人たちに人気のフォトスポット。博物館1階にはルート66ビジターセンター&ショップもあります。

館内(有料)は1900年代初頭にメトロポリタンとして栄えたジョリエットの歴史に関する展示や、町のミニチュア再現など興味深い見どころ満載。1階にある“ブルース・ブラザーズ”との写真は、映画ファンとしてはうれしい旅の記念になりました。
ジョリエット歴史博物館(Joliet Area Historical Museum)
204 N Ottawa St, Joliet, IL 60432 → Map
https://www.jolietmuseum.org/
ジェミニ・ジャイアント ウィルミントンの名物
ジョリエットから南に17マイル(約30分)、ウィルミントン(Wilmington)という小さな町に着くと、道路脇に高さ約9メートルの「ジェミニ・ジャイアント」が忽然と現れます。これはルート66の“沿線名物”、通称「マフラー・マン」と呼ばれるファイバーグラス製の巨人像。元はレストランの宣伝用に作られたもので、この先も各所で姿を変えて登場します。
→ Map
ネリーズ アメリカン・ソウルフードの店

昼食は、「ジェミニ・ジャイアント」の道を挟んだ斜め向かいにある「ネリーズ(Nelly’s)」で。
ルート66の旅人や地元の人たちに長く愛されているアメリカン・ソウルフードの店で、店内にはクラフトビールの醸造所もあり、持ち帰りも可能です。

Nelly’s
110 bridge St, Wilmington, IL 60481 → Map
https://nellystogo.com/
アンブラーズ・テキサコ・ガソリンスタンド
伝説のガソリンスタンド

ウィリントンから国道53号と55号を乗り継ぎ、南下を続けること約30分。
ドワイト(Dwight)にある「アンブラーズ・テキサコ・ガソリンスタンド(Ambler’s Texaco Gas Station)」は、1930年代から66年間、ルート66で最も長く営業していたガソリンスタンド。レトロな外装が古い映画のワンシーンのよう。内部はウェルカムセンターになっています。
アンブラーズ・テキサコ・ガソリンスタンド(Ambler’s Texaco Gas Station)
W Waupansie St, Dwight, IL 60420 → Map
さらに国道を30分ほど南下すると、初日の目的地、ポンティアック(Pontiac)に到着。
ここまでの道路は舗装状態も比較的良く、道幅も十分。ライダーには快適な旅です。
大型トラックの排気ガスを浴びること以外は・・・。
⇒ ポンティアックからスプリングフィールドへ につづく
その他沿線の見どころ・名所
<シカゴ>
ルー・ミッチェルズ(Lou Mitchell’s)
「ルー・ミッチェルズ」で朝食を!が旅人の合言葉。
1923年創業のダイナー。「アメリカで一番おいしい朝食」と評され、ルート66を旅する人たちに愛されてきた名物店。旅の始まりの腹ごしらえは、やっぱりここから!
565 W Jackson Blvd, Chicago, IL 60661 → Map
https://www.loumitchells.com/
ルルズ・ホットドッグ Lulu’s Hot Dog
「ルート66」の壁画が有名なホットドッグ屋さん
1968年から家族で経営している、クラシックなシカゴスタイルのホットドッグを味わえる店。レトロな店内とともに、アーティストのBen Marascoが手掛けたルート66の壁画がフォトスポットとして人気。
1000 S Leavitt St, Chicago, IL 60612 → Map
https://lulushotdogs.com/
<ジョリエット>
イリノイ・ロックンロール博物館 Illinois Rock & Roll Museum on Route 66
アメリカの音楽の歴史が学べる博物館
「イリノイ・ロックンロール博物館」は、イリノイ州ゆかりのミュージシャンやバンドの歴史を保存・展示する博物館。決して大きくはないが展示が充実していて音楽ファンにはたまらない。
9 W Cass St, Joliet, IL 60432 → Map
https://roadtorock.org/
観光マップ
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長野尚子 プロフィール
フリーライター、編集者。(株)リクルートのメディア制作マネージャー&ディレクターを経て、早期退職。アメリカ(バークレー)へ単身、人生の武者修行に出る。シカゴのアート&音楽情報サイト「シカゴ侍 http://www.Chicagosamurai.com 」編集長。四国徳島とシカゴの架け橋になるべく様々な分野で活動中。著書に『たのもう、アメリカ。』(近代文芸社)。日本旅行作家協会会員。
Shoko Nagano HP ⇒ http://www.shokochicago.com/
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