逃亡する黒人奴隷の中継ステーション

スレイブヘブン博物館(Slave Haven Underground Railroad Museum)

スレイブヘブン博物館(Slave Haven Underground Railroad Museum)は、メンフィスのアップタウンの少し北、ノース・セカンド・ストリート(N.2nd St)沿いにあります。レンタカーで行くのであれば駐車場があります。レンタカーを借りていないなら、最も便利なのはUBER(ウ―バー)となります。他の方法としては、メンフィストロリーのMain Street Rail Line に乗って一番北の William Hudson Transit Center(google Map では Whtc@Main)で降りて徒歩で約15分です。
スレイブヘブン博物館の場所と行き方

スレイブヘブン博物館(Slave Haven Underground Railroad Museum)スレイブヘブン博物館は、元々はヤコブ バークル(Jacob Burkle)というドイツからの移民が建てた家ですが、アフリカから連れてこられた黒人奴隷がコットン農場などから脱走してきて、奴隷所有者の追跡の手が届かない北部まで逃れきる為の秘密の中継地点(ステーション)でもあったのです。その役割は1855年から奴隷制度が廃止されるまで(奴隷解放宣言は1865年1月に可決)続いたそうです。住居の地下に、捜索の目をごまかすための隠れ場所があり、今でも残っていて見学する事ができます。他にも、この博物館には奴隷制度についてや逃亡に関する様々な貴重な資料が残っていますが、撮影は一切禁止でメディアの取材であっても許可されませんでした。
館内はツアーに参加する事により見学ができます。ツアーなどの詳細はスレイブヘブン博物館の公式ホームページで確認ください。
また、ツアーに関しては全て英語ですが、ガイドによっては南部訛りであったり、専門用語が多いので、理解するためには、最低でも国立公民権運動博物館コットンミュージアムなどで、黒人奴隷に関する基礎知識をつけておいた方が良いでしょう。
他の博物館の展示よりも、更に奥の深い話が聞けたり、興味深い展示物もあるので、黒人奴隷に関して興味がある方にとっては、貴重な体験ができると思います。
スレイブヘブン博物館

スレイブヘブン博物館(Slave Haven Underground Railroad Museum)

スレイブヘブン博物館の表には大きなマグノリアの木が立っています。このマグノリアは逃亡の為のステーションである目印だったそうです。なのでこのマグノリアは樹齢160年以上という事ですね。
この博物館で知ったことの中で印象的な事をいくつか記載しておきます。

  • 逃げ出した奴隷には懸賞金が掛けられ、その懸賞金目当ての奴隷ハンターが居たそうです。優秀な奴隷(労働力が高い)ほど、懸賞金は高くなります。
  •  初期の頃に逃亡者を誘導する為に西アフリカで遠距離の通信に使われていたトーキング・ドラムが使われていましたが、すぐにばれたそうです。
  •  逃亡の経路を伝える為の方法は複雑になり、織物の柄や髪の毛の編み込みで記したそうです。その織物は館内で見ることができます。

次回 ⇒ 40. Lansky Bros. Clothier to the King に続く

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スレイブヘブン博物館の場所と行き方

Slave Haven Underground Railroad Museum 826 N 2nd St, Memphis, TN メンフィス国際空港から スレイブヘブン博物館 へ、車(レンタカー)で行く場合の一例。

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