カンザスシティ・チーフス
Kansas City Chiefs

カンザスシティ・チーフス Kansas City Chiefs

カンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)は、ミズーリ州 カンザスシティのNFLチームで、AFC西地区に所属。アローヘッド・スタジアム(Arrowhead Stadium)をホームスタジアムとしている。第4回と第54回スーパーボウルを制した。
アローヘッド・スタジアムの場所と行き方

チーフスの歴史

カンザスシティ・チーフス Kansas City Chiefs

チーフスは、1960年にテキサス州でラマー・ハントがダラス・テキサンズとして創設したAFLのオリジナルメンバーの一つ。1963年シーズンからカンザスシティに移転した際にチーフスと改名。チーフとはネイティブアメリカンの酋長の事であるが、当時のカンザスシティ市長のH.ロー・バートルがボーイスカウト連盟の重鎮でニックネームが”ザ・チーフ”(ボーイスカウトではリーダーの事をチーフと呼ぶ)であったことから、このチーム名が選出された。
1966年シーズンにAFLのチャンピオンとなって第1回スーパーボウル(当時はスーパーボウルという呼称では無かった)に進出したが、グリーンベイ・パッカーズに敗れた。AFLとNFLが合併する直前のシーズンとなった1969年シーズンに、第4回スーパーボウルで初制覇した。それ以降、スーパーボウルへの進出は2019年シーズンまで無かったが、50年ぶりに第54回スーパーボウルに進出し、サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)に勝利し制覇を果たした。
ヘッドコーチのアンディ・リードはヘッドコーチキャリア21年目、クォーターバックのパトリック・マホームズはキャリア3年目という組み合わせであった。

ジョー・モンタナの加入

1993年4月チーフスは、スーパーボウルを4回制覇し、3回のスーパーボウルMVPに輝いたサンフランシスコ・フォーティナイナーズのクォーターバック、ジョー・モンタナをトレードで獲得した。ジョー・モンタナは、1993年にAFCチャンピオンシップゲームまで、1994年はプレーオフまでチームを牽引したがスーパーボウル進出には至らなかった。シーズン終了後の1995年4月18日に現役引退を発表し、2000年にプロフットボール殿堂入りした。
第54回スーパーボウルで「フォーティナイナーズとチーフスのどちらが勝つと思いますか?」とインタビューされた際に、にっこり笑って「それは、私のチームに決まっている!」というジョークを飛ばしたことが話題となった。

ラマー・ハント Lamar Hunt

ダラス・テキサンズ創始者でチーフスのオーナであったラマー・ハントは、1966年にAFLとNFLの合併交渉で合併合意の立役者となった。また、1967年から始まるAFLとNFLのチャンピオンシップゲームの事を、子供達がおもちゃのスーパーボールで遊ぶ様子からヒントを得て”スーパーボウル”という呼び名を思いつく。あくまで冗談としていたが、第3回から正式名称として”スーパーボウル”が採用されるようになり、ラマーは”スーパーボウル”の名付け親とされている。
ラマーの数々の貢献を讃えて、AFCチャンピオンシップ優勝トロフィーには、ラマー・ハントの名が付けられている。
ラマーは、アメリカンフットボールだけでなく、プロサッカーのチームオーナー、テニスの男子プロ世界ツアーの共同創設者、NBAシカゴ・ブルズの創設時の投資者など、様々なスポーツで貢献しており、1972年のプロフットボール殿堂入りの他に、サッカーや国際テニスでも殿堂入りしている。
2006年12月に亡くなってから、息子のクラーク・ハントがチーフスのオーナーを務めている。

チームのロゴにまつわるエピソード

カンザスシティ・チーフス Kansas City Chiefs

チーフスのロゴは、白い矢尻を下地に、カンザスシティのイニシャルのKとCの文字を重ねたものである。このデザインはチーム創始者のラマー・ハントのアイデアが元となっているが、この都市名のイニシャルを重ねる部分は、サンフランシスコ・フォーティナイナーズのSとFを重ねたものからヒントを得てる。今は亡きラマー・ハントは、このデザインを思いついた時、50数年先にチーフスが50年ぶりにスーパーボウルに進出して、フォーティナイナーズと戦うことになるとは夢にも思っていなかっただろう。

協力:Kansas City Chiefs、Missouri Division of Tourism、Visit KC、MRC

アローヘッド・スタジアムの場所と行き方

Arrowhead Stadium 1 Arrowhead Dr, Kansas City, MO
カンザスシティ国際空港から車(レンタカー)で行く場合の一例。

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