ネイビーピア 中西部でNo.1の観光スポット
グラントパークのバッキンガム噴水の所から、レイクフロント トレイルを歩いてきました。もう少しで、ネイビーピア(Navy Pier)に到着です。
ネイビーピアは、第二次世界大戦の頃は、その名の通り、海軍が管轄する巨大な桟橋でした。1990年代に再開発されて、博物館や娯楽施設などが作られ、一般開放されています。
約1kmの長さの桟橋には、多くの娯楽施設、博物館、劇場、いくつもの種類のクルーズの発着場、レストランやフードコートなどがあり、年間860万人が訪れるスポットとなっています。
ファミリーやヤングカップルがターゲットとなる内容なので、ローカル色が強く、日本人観光客はほとんど見かけません。
ネイビーピア事体は入場無料です。気が向けば、桟橋から出ているクルーズ船に乗ったり、レストランの屋外テーブルで、のんびりとビールを飲みながら過ごすのも良いと思います。
ネイビーピアは、第二次世界大戦中に海軍に接収される前にあった、娯楽スポットのミュニシポル・ピアの創立から数えて、2016年で100周年を迎えました。
スケート場
ネイビーピアに近づいて、最初に見かけたアトラクションがスケート場というのには、意表を突かれました。ちなみにアイスホッケーは、シカゴで人気のスポーツの一つです。
滑走面はプラスティック製に見えますが、「ICE SKATE HERE」と書いてあるので、製氷設備を使った人工氷の滑走面なのでしょうか?
セグウェイ ツアーやバイシクル ツアー
セグウェイ ツアーやバイシクル ツアーの受付窓口です。レンタサイクルもあります。レンタサイクルは、2人乗りのタンデムタイプや、複数人数で乗れる4輪タイプもあります。ネイビーピアの北側にはシカゴ市最大の市民公園リンカーンパーク、南側にはレイクフロント トレイル を走って、グラントパークやミュージアム・キャンパスへ行く事ができます。
シカゴ子供博物館
THE CHICAGO CHILDREN’S MUSEUM
シカゴ子供博物館の前に来ると、ネイビーピアの入り口に到着したという実感が湧いてきました。このシカゴ子供博物館は、体験型の博物館で、アメリカの子供たちにはとても人気があるそうです。
フェリス・ホイール 高さ46mの大観覧車
グラント・パークのミシガン湖沿岸や、ミュージアム・キャンパスにあるシェッド水族館から見えている大観覧車です。
フェリス・ホイールを、真下から見上げると本当に巨大です。フェリス・ホイールの周りには、レトロな感じの回転ブランコやメリーゴーランドがあります。
フレンチフライを持っている少女が、カモメにたかられて、悲鳴を上げていました。日本の公園などでは、スナック菓子を持った子供が、ハトにたかられているシーンは時折見かけますが、ネイビーピアではカモメというのが印象的でした。
ネイビーピアからジョン・ハンコック・センターは、そう遠くない距離です。夜になると、このスカイスクレイパーの夜景がきれいでしょうね。
クルージング
ネイビーピアは、1kmにも及ぶ桟橋です。クルーズ船もいろいろな種類のものが発着しています。この窓口ではレイク・クルーズだけではなく、リバー・クルーズやウォーター・タクシーの受付もしています。この男性、カメラを向けると、気合の入った呼び込みを披露してくれました。
アメリカは、こういった呼び込みも個性的なので、ちょっとしたエンターテイメントの様で、楽しめます。
Seadog Cruises
これほど大きなジェットボートを見るのは初めてです。最初に見かけた時には、単なる高速クルーザーだと思い、ジェットボートとは思いませんでした。よくTV等で見るジェットボートは、10~20人乗りぐらいの大きさですからね。
沖に出てしまうと、防波堤が邪魔で、このボートがどのような動きをしているのかは分かりません。でも降りてきた人たちが、ずぶ濡れなのを見て、間違いなくエクストリーム系だと気付きました。
但し、全てのコースがエクストリーム系ではなく、リバークルーズや花火クルーズ、ワインやビールの試飲をしながらのリバークルーズのコースもあるようです。
Odyssey
高級ディナークルーズ船です。
ドレスコードがあるようで、乗船待ちの方々は正装です。少年も蝶ネクタイにスーツを着用していました。
おそらく、間もなく乗船が始まり、沖に出たらディナー。ディナーの後は花火観賞なのでしょう。
ランチやブランチのコースもあるようです。
Chicago Elite Private Yacht
結婚式や商談会、イベントなどに使われるチャーター船のようです。
他にも、帆船型の観光船や、ブルースやゴスペルのライブが楽しめるもの等、いろいろなパターンがあります。
シカゴ・シェークスピア・シアター
本格的なシェークスピアの劇を見ることができます。興味のある方は是非!
ネイビーピア フリー トロリー
The Navy Pier free trolley
無料のトロリーを発見しました。
ネイビーピアの公式サイトには、特定の季節やイベントの時に運行しているようです。
ネイビーピアからグランドアベニュー(西向き一方通行)を西に走り、ミシガンアベニューよりも西にあるCTA (Red Line)の Grand Station まで行き、イリノイストリート(東向き一方通行)を走ってネイビーピアへ戻ってくる巡回トロリーです。
ネイビーピア ビアガーデン Navy Pier Beer Garden
ネイビーピアの先に向かって歩いていると、バンドが生演奏をしていました。
ステージの横のあたりの席が空いていたので、座って聞いていました。途中でここがビアガーデンであるということに気付き、売店でビールを買ってきて飲みながら演奏を聞いていました。ステージの前のスペースで何人かの女性が踊っていました。
同行の若者に、踊ってくるようにプッシュしました。彼は、最初は端の方で盆踊りのような動きをしていました。
「もう、いいですか?」と言うような視線を何度か送ってくるので、「センターで踊れ!」とサインを送りました。最初は驚いたような顔をしていましたが、意を決してセンターで踊り始めました。すると踊る女性も増え、男性も数人参加しだし、すごく盛り上がりだしました。
調子に乗った彼は、戻ってこいのサインも目に入らないほど熱中して、バンドが演奏を終えるまで踊っていました。
後で知ったのですが、バンドのキーボードの方は日本人の方で、特選レポート『Nacomiのアメリカ音楽紀行♪』を寄稿くださった、ブルースウーマン Nacomiさんのお知り合いの方で、アリヨこと有吉須美人さんでした。
ネイビーピアの先端
バンドの生演奏が終わったので、ネイビーピアの一番端まで行ってみることにしました。写真で見たことのある建物がありました。
大きなアンカー(碇)が展示されています。
やっと陽が暮れてきて、沖へと出て行く船が増え始めました。沖から花火を眺めるためでしょう。
男2人でベンチに腰掛けているのも気色悪いので、先ほどのビアガーデンに戻ってみることにしました。
ビアガーデン 再び
ビアガーデンに戻ると、先ほどとは違うツイン・キーボードのバンドが演奏をしていました。
ステージの前では、一組のカップルが踊っているだけなので、冗談で「ちょっと盛り上げてきたら」と、先ほどの若者に言うと、今度は全く躊躇せずに「荷物、お願いします」と言って嬉しそうに出て行きました。
しばらくすると、この騒ぎです。もちろん、バンドも、よりノリのいい曲を演奏し始めていたのもありますが、先ほど以上のフィーバーぶりです。
彼のノリノリだけど、ぎこちないダンスが面白くって動画にしてFBにアップしました。
日本に帰ってきてから「シカゴでノッてたねえ~」とか「弾けてたねえ」と言われた彼は「シカゴのブルースは最高です。シカゴブルースの洗礼を受けてきました」等と言いまわってました。
因みに、FBにあげた動画でバンドが演奏している曲は、ドゥービー・ブラザーズのヒット曲「Long train running」。シカゴブルースとは全く違う、ウエストコースト・サウンドでした(笑)
ネイビーピアの花火
花火はとても盛り上がってましたが、残念なことに、写真では、あまり綺麗に写りませんでした。
すぐ横で、ティーンエイジの少女たちがはしゃいでいました。おそらくバレーボールの選手だと思われます。この日、近くで大会があったのか、かなりの人数のユニフォーム姿やジャージ姿の少女たちを見かけました。
Jimmy Buffett’s Margaritaville Bar & Grill
花火が終わって、あわててフードコートに行きましたが、殆どのお店が閉まってました。たまたま、まだ営業をしているお店を見つけて飛び込み、遅い目の食事をとりました。
僕は、遅い目の昼食と同じく、タコスをチョイス。
若者君はハンバーガーを注文しました。
お店の内装は、中西部の雰囲気は全く感じられない、とてもトロピカルな感じでした。
それもそのはず、精算を済ませてレシートを見てから気付いたのですが、ミュージシャンのジミー・バフェット(Jimmy Buffett)が経営するレストランでした。
ジミー・バフェットは、1960年代にテネシー州 ナッシュビルでカントリーミュージシャンとしてキャリアをスタートさせましたが、少し年上のカントリーミュージシャン ジェリー ジェフ ウォーカー(Jerry Jeff Walker)にフロリダ州 キーウェストに連れていかれ、キーウェストに移住しました。その後、カントリーミュージックとカリビアンミュージックを融合させたサウンドで人気ミュージシャンとなりました。音楽で成功した彼は、実業家としても成功し、トロピカルなレストランやリゾート、カジノまで経営するようになりました。
食事のあと、真夜中と言うのにネイビーピアは多くの人たちが居て、凄い熱気に包まれていました。少し歩いて、タイミング良くタクシーを捕まえることができてホテルまで帰ってきました。
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取材協力 : シカゴ観光局
ちょこっとシカゴ 2016 | |
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2016/06/18 Sat. | |
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2016/06/19 Sun. | |
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ネイビーピアの場所と行き方
Navy Pier シカゴ・オヘア国際空港から車(レンタカー)やタクシーで行く場合の一例
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シカゴの観光ポイント 一覧
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