カリフォルニア・コンドル California Condor

カリフォルニア・コンドル(California Condor)は、連邦政府が絶滅危惧種の鳥にリストアップし、サンディエゴ動物園での飼育下繁殖により絶滅を回避し放鳥され、その後の保護対策により、野生個体は3桁まで増えている希少な鳥の一種。現在、アリゾナ州/ユタ州カリフォルニア州、バハカリフォルニア(メキシコ)の、3つの野生個体群がある。

全長 46-55インチ(117-140cm)。翼幅 9.5フィート(289cm)、体重 23ポンド(10.4kg)の、北米最大の陸鳥。
成鳥は頭部や首を除くほとんどの部分が黒。各翼に鮮やかな白い羽がラインとなる。頭部から首の部分は、赤またはオレンジ色。個体識別のための番号タグが翼に付けられている。

カリフォルニアコンドル

カリフォルニア・コンドルに見間違えられるヒメコンドルとは、飛行中の翼で見分けることができる。カリフォルニア・コンドルはまっすぐ横に翼を保持するが、ヒメコンドルは、V字に広げる。
カリフォルニア・コンドルは、熱上昇気流とその空気力学により、エネルギーを節約し、非常に効率的に長距離を飛行して、ワピチ、ミュールジカ、オオツノヒツジ、牛など大型哺乳類の死骸を見つけて食べる。(ハゲタカは嗅覚で食べ物を見つけるが、コンドルは視覚で見つける)。カリフォルニア・コンドルは、1日数百マイルを飛行することができ、食べ物を見つけるまで飛び続ける。

カリフォルニアコンドル

カリフォルニア・コンドルは、抱卵中かヒナを育てている時は、捕食者を避けるために、崖の棚や洞窟に巣を作るが、それ以外の時は巣を持たず、定期的に同じ場所に戻ることはなく移動し続ける。
カリフォルニア・コンドルは、一度に1個の卵を産み、ヒナは1年半の間、両親に依存するので、繁殖が非常に遅い。ただし、寿命は60年以上で、鳥類の中では長い方である。

協力:National Park Service

グランドキャニオン・ビジターセンターの場所と行き方

Grand Canyon Visitor Center S Entrance Rd, Grand Canyon Village, AZ
ラスベガス/マッカラン国際空港からレンタカーで行く場合の一例。

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