ウエスタン・キバシカッコウ
Western Yellow-billed Cuckoo

ウエスタン・キバシカッコウ Western Yellow-billed Cuckoo

キバシカッコウ(Yellow-billed Cuckoo)はカッコウ科の野鳥で、一部の鳥類学者は、ロッキー山脈以西の河川系に沿って繁殖する個体群は、ウエスタン・キバシカッコウ(Western Yellow-billed Cuckoo)として分けている。この区別は、1980年代後半から議論され正式なグループ分けとされていはいないが、西側のキバシカッコウがかなり減少していることを踏まえて、アメリカ合衆国魚類野生生物局(U.S. Fish and Wildlife Service)は、保護目的の別個の集団セグメントとして特定している。
南アメリカで越冬し、初夏に、アリゾナ州カリフォルニア州ニューメキシコ州で繁殖する夏鳥。
※ かつてカナダのブリティッシュコロンビア州や太平洋北西部も繁殖であったが、現在は姿を消している。

ウエスタン・キバシカッコウ全長 約12インチ(30cm)、湾曲したくちばしは、上部が黒で下部が黄色。頭と背中の灰色がかった茶色で、喉、胸、腹は白い。尾は長く、灰色がかった茶色で、はっきりとした、6つの白い斑点がある。雌雄ほぼ同柄であるが、この尾にある楕円形の斑点は、メスや幼鳥に比べて、オスの方が明確。つま先は、一般的な鳥が、前3本後ろ1本に対して、キバシカッコウは、前2本後ろ2本で、枝をつかんで動き回りやすい配置となっている。葉が密集している所で、あまり動くことが無いので、なかなか見ることができない。 “ウッドサウンド”と呼ばれる「カ、カ、カ、カ、カ、コウ、コウ、カウ、カウルプ、カウルプ」と特徴的で、大きな鳴き声が、聞こえたら探してみよう。
毛虫、セミ、キリギリス、その他の昆虫、カエルやトカゲなどを捕食する。越冬地では果物や種子も食べる。
産卵から巣立ちまでのサイクル全体はわずか17日間。

協力:National Park Service

グランドキャニオン・ビジターセンターの場所と行き方

Grand Canyon Visitor Center S Entrance Rd, Grand Canyon Village, AZ
ラスベガス/マッカラン国際空港からレンタカーで行く場合の一例。

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