チェンバーズ・ベイ・ゴルフコース
Chambers Bay Golf Course

チェンバーズ・ベイ・ゴルフコース Chambers Bay Golf Course

チェンバーズ・ベイ・ゴルフコース(Chambers Bay Golf Course)は2007年にオープンした、シアトルの南西、ユニバーシティプレースにある公営のパブリックコース。
チェンバーズ・ベイ・ゴルフコースの場所と行き方

チェンバーズ・ベイ・ゴルフコース Chambers Bay Golf Course

世界中で150コース以上の設計をしている、ロバート・トレント・ジョーンズJr.が設計。
アメリカでは珍しいイギリスのリンクス・スタイルで、芝もアメリカでは珍しいフェスキュー。
このゴルフ場は、ピュージェット湾沿いの砂と砂利の採取場だった場所に作られ、地面は硬い。
また、ゴルフ場の海側と丘側の高低差は30mを超え、海側から丘側へ数10mの打ち上げとなるグリーンの位置が分かりにくいコースがあったり、丘側から海側への打ち下ろしのコースでは、いきなり視界が開けて距離感が掴みにくくなったりする。
グリーンも大きなアンジュレーションがあるうえ、ベント芝ではなく転がりかたが読みにくいフェスキュー芝なので、スコアをまとめるのは難しい。

チェンバーズ・ベイ・ゴルフコース Chambers Bay Golf Course

そして、このゴルフ場には木が一本しか立っていないのも特徴となっている。
ロバート・トレント・ジョーンズJr.は、日本で22コース設計をしているが、その際、京都にあるお寺の庭にインスパイアされていると明かしている。
そして、チェンバーズ・ベイ・ゴルフコースにも、“わびさびの精神”を取り入れている。
その象徴が、15ホールのグリーン奥、コースに1本だけ残した米松で、自然と戦う姿を表現している。

チェンバーズ・ベイ・ゴルフコース Chambers Bay Golf Course

コースの脇には、採掘場の建物だった壁の一部を残しているが、これが実にアーティスティックで、
この場所で結婚式を挙げるカップルが居るほどのスポットとなっている。

U.S.Open(全米オープンゴルフ)の開催場に 世界的に有名なゴルフ場となる

チェンバーズ・ベイ・ゴルフコース Chambers Bay Golf Course

2015年の115回U.S.Open(全米オープンゴルフ)の開催場となった。

チェンバーズ・ベイ・ゴルフコース Chambers Bay Golf Course2008年2月に、このローカルのパブリックコースが一躍有名になる。
それは、2015年の115回U.S.Open(全米オープンゴルフ)の開催場に選ばれたからである。
U.S.Open(全米オープンゴルフ)は、全英オープン、全米プロ、マスターズと並ぶ、ゴルフ四大メジャー大会の一つ。
過去の114回のU.S.Open(全米オープンゴルフ)開催コースは、100年前後の歴史のある名門コースばかりで、オープンして、たった1年のパブリックコースが選出されたのは異例の事。
R&A(英国ゴルフ協会)が、チェンバーズ・ベイ・ゴルフコースを、アメリカのセントアンドリュースと認定したことが大きな要因とされる。
セントアンドリュースは、スコットランドの500年以上もの歴史を持つ、ゴルフ発祥のコースである。
チェンバーズ・ベイ・ゴルフコースが、キャッチコピーとして、勝手に「アメリカのセントアンドリュース」と謳っているのではなく、R&A(英国ゴルフ協会)が認定しているのである。

チェンバーズ・ベイ・ゴルフコースの18ホール

チェンバーズ・ベイ・ゴルフコース Chambers Bay Golf Course

コース内に木が一本もないので、ゴルフ場の端から端まで見渡せる。

チェンバーズ・ベイ・ゴルフコースの各ホールに名前が付いている。
1 Puget Sound 2 Foxy 3 Blown Out 4 Hazard’s Ascent 5 Free Fall 6 Deception
7 Humpback 8 High Road / Low Road 9 Olympus 10 High Dunes
11 Shadows 12 The Narrows 13 Eagle Eye 14 Cape Fear 15 Lone Fir
16 Beached 17 Derailed 18 Tahoma

Chambers Bay Golf Courseの公式H.P.

協力:シアトル・ワシントン州観光事務所

チェンバーズ・ベイ・ゴルフコースの場所と行き方

Chambers Bay Golf Course 6320 Grandview Dr W, University Place, WA
シアトル-タコマ国際空港からレンタカーで行く場合の一例。

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