スウィート・ホーム・シカゴ
Sweet Home Chicago
「スウィート・ホーム・シカゴ Sweet Home Chicago」は、ブルースのスタンダード曲と言っても過言ではないナンバーで、多くのミュージシャンがカヴァーしている曲です。
フレディ キング(Freddie King)
マジック サム(Magic Sam)
バディ・ガイ(Buddy Guy)
ブルース ブラザーズ(The Blues Brothers)
エリック・クラプトン(Eric Clapton)
ピーター グリーン(Peter Green)
etc.
挙げればキリがない程です。
オリジナルは、ロバート・ジョンソン(Robert Johnson)で1937年の録音です。
ロバート・ジョンソンは、戦前のブルースマンなので、アコースティックギター1本での弾き語りのスタイルですが、カヴァー曲のほとんどはバンド・スタイルのエレキ・サウンドで、ノリの良い曲にアレンジされています。
スウィート・ホーム・シカゴ のシカゴは何処?
「スウィート・ホーム・シカゴ」はロバート・ジョンソンが作った曲です。
ロバート・ジョンソンと言えば、デルタ ブルースで、ミシシッピ州やテネシー州辺りのジュークジョイントが活動の拠点でした。
イリノイ州 シカゴにも行ったことがあるようですが、シカゴにそれ程の思い入れがあった訳では無かっと言われています。
ロバート・ジョンソンが作った「スウィート・ホーム・シカゴ」と、巷で流行った「スウィート・ホーム・シカゴ」は歌詞が若干異なります。
ロバート・ジョンソンのオリジナル・ナンバーでは以下のように歌われてます。
Oh, baby don’t you want to go?
Oh, baby don’t you want to go?
Back to the land of california
to my sweet home chicago
巷で流行った「スウィート・ホーム・シカゴ」は以下の歌詞に替えられて歌われています。
Come on, baby don’t you want to go?
Come on, baby don’t you want to go?
To the same old place,
Sweet home Chicago
オリジナルの歌詞では、california と歌われています。
カリフォルニア州のサクラメントとサンフランシスコの間にポート・シカゴ(Port Chicago)という町があり、ロバート・ジョンソンの従兄弟がポート・シカゴにある軍事施設で働いていた事から、ロバート・ジョンソンの「スウィート・ホーム・シカゴ」は、ポート・シカゴの事を歌っていると言われています。
真偽は定かではありません。
因みにエリック・クラプトンのカヴァーでは、Come on,で歌いだされていますが、
Back to the land of california
to my sweet home chicago
とオリジナルの歌詞で歌われています。
スウィート・ホーム・シカゴ
セッションの定番曲の一つ
バンドスタイルで演奏される「スウィート・ホーム・シカゴ」はノリの良い曲にアレンジされている事と、広く知られた曲なので、シカゴ・ブルースのイベントなどのセッションでは定番曲の一つとなっています。
2012年、アメリカのテレビ番組『Red, White and Blues』で、オバマ大統領が煽られて、「Sweet Home Chicago」を少しだけ歌ったりしています。
スウィート・ホーム・シカゴ
スティーヴィー・レイ・ヴォーン
テキサス州出身のブルースミュージシャンのスティーヴィー・レイ・ヴォーンは、ウィスコンシン州で開催されたブルース・フェスティバルに出演後、フェスの会場から移動のために乗ったヘリコプターが墜落して、35歳という若さで死亡。
このフェスの最後で、
バディ・ガイ
エリック・クラプトン
ジミー ヴォーン(スティーヴィーの実兄)
ロバート クレイと「Sweet Home Chicago」を競演。スティーヴィー・レイ・ヴォーンにとって人生最後のナンバーは「Sweet Home Chicago」となりました。
シカゴの観光ポイント マップ
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