ルイジアナ州の概要
ルイジアナ州の特徴
州最大の都市ニューオーリンズはたくさんの人々が訪れる全米でも有数の観光都市でした。
経済の柱が観光業というルイジアナ州に大きなダメージを与えたのが、記憶に新しい2005年のハリケーン・カトリーナです。
この被害により、人口も1/3程度に激減、多くの施設や店舗は壊滅してしまいました。
数年たった今も、被害前と同じようなにぎやかな街にはまだ戻っていないようです。
しかし歴史的な名所などは被害を受けずに残ったという幸運もあり、観光客も少しづつですが訪れるようになっているのだとか。
ニューオーリンズは復興へ向けてゆっくりと歩き出しているようです。
ルイジアナ州は歴史的に見てもフランスと深いつながりがあります。
フランス系移民たちの影響を強く受けて発展したからです。
今でも、英語とフランス語の両方が広く使われているようです。
こんな歴史的背景からも、ここルイジアナには異なる文化が混ざり合ったエキゾチックな街が多いのも納得ですね。
州の名産は海産物、中でもザリガニ(Crawfish)の一大産地なんだそうです。
そして世界のザリガニ(Crawfish)の95%がルイジアナで消費されているそうです!
蒸してトマトと煮込んでシチューにしたり、スパイスと一緒にゆでてレモンを絞って食べたりするそうですよ。
…が、ザリガニ(Crawfish)を食べる…ということ自体、日本人としてあまりピンときませんね。
でも、95%がルイジアナで消費されちゃうなら、なかなか他所でお目にかかれないのも頷けますね。
「ケイジャンチキン」とか、「ケイジャン」と名のつくちょっとスパイシーなメニューを見かけることはありませんか?
フランス領だったカナダにあるアカディア植民地からイギリス国王への忠誠を誓うことを拒んだため追われて、
当時まだフランス領だったルイジアナに大挙し移り住んできた人々がいました。
このフランス系移民のことを「ケイジャン」と呼ぶんだそうです。
ちなみにザリガニ料理もケイジャンの食文化なのだとか。
ルイジアナ州の州都
バトンルージュ Baton Rouge
ルイジアナ州の成立過程
16世紀前半、この地にスペインの探検家が降り立ったことが開拓の歴史のはじまりです。
しかし実際の開拓は17世紀終わりに当時フランス領であったカナダから南下したフランス人により進められました。
ちなみにこの地はフランスのルイ14世にちなんで「ルイジアナ」と名付けられたのだそうです。
この頃フランスはルイジアナからカナダに広がる広大な領地を管理していました。
しかしフレンチ・インディアン戦争に敗れたフランスは、この地のミシシッピ川より東をイギリスに、西をスペインに譲り渡すことになりました。
その後ナポレオンによりスペインが支配されたという背景もあり、フランスは再度ルイジアナの地をスペインから取り戻します。
このように、フランスとスペインにより代わる代わる支配されたルイジアナですが、
1803年ナポレオンは財政上の理由からアメリカにこの地を売却してしまいます。
これにより、アメリカの領土はぐっと2倍程度に広がったわけです。
そして1812年4月30日、アメリカ18番目の州として成立する日を迎えました。
隣の州との関係
北はアーカンソー州、東はミシシッピ州、南メキシコ湾、西はテキサス州に接しています。
州の北東から南にかけてミシシッピ川が縦断しており、メキシコ湾に注いでいます。
アメリカ合衆国造幣局50州25セントプログラム
発行年 2002年 発行順 18番
州鳥のペリカン、トランペットと音符、そして”Louisiana Purchase”(ルイジアナ購入)の文字と共にルイジアナ購入の土地の範囲を表す図が描かれているコインです。ルイジアナ購入とは、1803年に当時の大統領トーマス・ジェファーソンが、ナポレオン一世からフランスの領地を1500万ドルで買い取った “歴史上最大の地所の取り引き”のことです。この出来事によって、アメリカは13の新しい州を加えることができました。トランペットの絵は、マーチングバンドの音楽の要素を取り込み、ニュー・オーリンズで生まれたジャズを象徴しています。
画像提供:”United States coin images from the United States Mint.”
ルイジアナ州の場所
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