マルディグラ Mardi Gras

アメリカ最大のカーニバル

ニューオーリンズ・マルディグラは、2~3月に行われるアメリカで最大のカーニバル(謝肉祭)です。
カーニバルとは、本来はキリスト教カソリック信者が、断食、肉食の禁止、祝宴などの快楽を自粛するなどの苦行に入る前に行う派手なお祭りの事です。
このカーニバル期間の最終日がマルディグラ(フランス語)です。
今では、観光において「マルディグラ」という呼称はカーニバル最終日に限らず、カーニバル期間全てを「マルディグラ」と呼んでいる事が多く、実際に、宗教的イベントよりも、観光的イベントとしての色が濃くなっています。
このページでは宗教的イベントの「マルディグラ」ではなく、現代の観光目線で「マルディグラ」をご紹介します。

マルディグラ・シーズン

マルディグラ・シーズン

マルディグラ・シーズンは、1月6日(カソリックの祝日)からはじまり、街はクリスマスカラーから一変して、紫色(正義)、緑(信頼)、金(力)の3色のマルディグラ・カラーに彩られます。

マルディグラ・シーズン

そして、マルディグラ・デーの2週前の金曜日からは、毎晩少なくともひとつのパレードが行われ、期間最後の5日間は最大で最も凝ったパレードが行われます。
マルディグラ・デー(最終日)は、曜日が限定されているので、日にちは毎年変わります。
詳しいスケジュールは、ニューオーリンズ市観光局のホームページ(英文)のスケジュール(Calendar)でご確認ください。
WHAT’S GOING ON IN NEW ORLEANS

マルディグラ カーニバル

マルディグラ カーニバル

カーニバルでは、仮面舞踏会などが開催されたり、いろいろな場所でパーティーが催されますが、観光客が気軽に楽しめるのはパレードの見学です。
パレードの目玉は、クルー(Krewe)と呼ばれるパレードを組む団体(Rex、Zulu、Bacchus などのグループ)による、フロート(float)です。

マルディグラ カーニバル

フロートは、日本の祭りで言う山車のような物で、2~3段の高さの大きなものもあります。
フロートに乗る人が、パレードを見に集まった観衆に向かって、ビーズの首飾りや、ダブルーンと呼ばれるプラスティック製(金属製もある)のコインなどを投げ、観衆はそれら貰おうとします。

マルディグラ

これらのグッズを投げてもらうのに「Throw me something!」(何か投げて!)と叫んだり、目立つようにメイクしたり仮装する人がたくさんいます。
一時期、女性が裸の胸を出して気を引く行為が流行りましたが、現在は「公然わいせつ」として警察に摘発されるようになりました。
因みに、警察の目を盗んで胸を出す女性の近くにはスリが多いのでご注意ください。

ホワイト・マルディグラとブラック・マルディグラ

ホワイト・マルディグラとブラック・マルディグラ本来、マルディグラは初期のフランス人植民者がフランス領ルイジアナに持ち込んだもので、白人中心のイベントです。
現代社会においては、上記のクルーに黒人やカリブ系移民なども参加していますが、クレオールやマルディグラ・インディアン達の独自のマルディグラがブラック・マルディグラです。 マルディグラ・インディアンのトライブ(集落)から、ビッグ・チーフ(部族の酋長)を中心に1年間かけて縫い上げたスーツを着て、リズムに合わせてチャント(祈り)をコール&レスポンスをしながらバックストリート(裏通り)を練り歩きます。
どのトライブのビッグ・チーフのスーツが美しいかを競い合います。
このマルディグラ・インディアン達のパレードでのコール&レスポンスは、ニューオーリンズの代表曲「Iko Iko」や「Two Way Pocky Way」等の曲に影響を与えており、伝統的なニューオーリンズ・ミュージックに欠かせないバックストリート・カルチャーとなってます。

ニューオーリンズの観光マップ

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