ミシシッピリバーミュージアム
Mississippi River Museum
マッドアイランドリバーパークにある、北米大陸一の大河、ミシシッピ川に関するミュージアムで、18のギャラリーと展示でミシシッピ川の歴史、自然、ミシシッピ川沿いの先住民の暮らし、ヨーロッパからこの地にやってきた開拓者、初期の入植者たちの歴史、航行した船の変遷、この地ゆかりの人物などを知ることができます。また、ミズーリ州出身でミシシッピ川沿岸の町ハンニバルで育った幼少の時の出来事を元に『トム・ソーヤーの冒険』を書いたマーク・トウェインの事や、蒸気船の災害、ショーボートのパフォーマーのことについてなどの展示もあります。
ミシシッピ川で人気の蒸気船
19世紀~20世紀にかけてミシシッピ川の重要な交通網として航行した蒸気船(スチームボート)の模型なども展示されています。館内には、実物大に復元された蒸気船(スチームボート)や、南北戦争時代の砲艦などもあり、実際の大きさや雰囲気を知ることのできる展示も豊富です。
ショウ・ボートの展示
ショウ・ボートに関する展示もあります。
昔、ショウ・ボートと呼ばれる船に乗ってミシシッピ川を航行しながら、沿岸の町でショウを行う一座があったそうです。旅芸人一座のような感じでしょうか。
ミシシッピ川沿岸は田舎町が多く、娯楽も少なかったことから、ショウ・ボートがわが町にやってくる!となると大騒ぎで、とても人気があったそうです。
南北戦争に関する展示
ミシシッピリバーミュージアムには、南北戦争に関する資料も展示されています。南北戦争の戦局はアパラチア山脈を境目にして、大西洋側の東部戦線とミシシッピ川側の西部戦線に分けて考えられます。ミシシッピ川は南北戦争において西部戦線でした。東海岸での東部戦線でのいくつかの戦闘が主要戦闘として有名ですが、北軍がミシシッピ川流域の南部の町や砦を攻略することにより南軍を挟撃することができ、幾つかの重要な戦いにおいて優位に立つことができたのです。
1862年2月、テネシー州ナッシュビルの東での”ドネルソン砦の戦い”で北軍が勝利し、ナッシュビルもメンフィスも次々と陥落。同年5月から7月にかけて、北軍はミシシッピ州にあるビックスバーグ要塞を落としてミシシッピ川の支配権を押さえました。その後、東進を続け、テネシー州チャタヌーガで勝利し、北軍はテネシー州を完全制圧し、南軍を北と西から挟撃する態勢を整えました。南北戦争に興味がある人にとって、見逃すことができない展示がミシシッピリバーミュージアムにあります。
協力:メンフィス市観光局
メンフィス 観光マップ
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