シャーマン将軍の木
General Sherman Tree
「なんて大きい木なんだろう!」何通りの言い方で、この感動を表せますか? しかし、世界最大の現存する木である、この巨木の中の巨木を見たときの感動を的確に表す言葉は、なかなか見つからないでしょう。その他にも高くて、太い木はたくさんありますが、この巨木の重量感と太さに勝るものはありません。シエラの青い空を背景にそびえる直径31メートル、高さ84メートルのシャーマン将軍の木は、今も成長を続けており、毎年、高さ18メートルの木に相当する分量の木質が増加しています。まだ大きさを実感できない方も、シャーマン将軍の大きな枝は直径ほぼ2メートルで、ミシシッピ川東岸に生えるほとんどの木よりも大きい、という事実を知れば、お分かりいただけるでしょう。このジャイアントセコイアのサイズからすると、世界最古の木のように思えますが、そうではありません。確かに樹齢およそ2,200年(正確な年数は誰にも分かりませんが)のシャーマン将軍の木は相当な長寿ですが、ジャイアントセコイアは東部のホワイトマウンテンに太古の昔から生えているブリスルコーンパインに次いで、世界で2番目に樹齢の長い木です。
当然のことながらシャーマン将軍の木を見に多くの人が訪れるので、夏にはこの木を見下ろせるスポットと下から見上げられるスポットの2か所を結ぶ無料のシャトルバスが運行されています。多くの観光客が上の停車地点で降り、下の地点まで一方通行の下り坂を、シャーマン将軍の木を見ながら徒歩で下ります。短時間訪れるだけならこれでも十分ですが、この公園では、まだたくさんのアクティビティを楽しめます。セコイアの壮観さをもっと存分に満喫するには、隣接した3キロメートルのループ、コングレストレイルをハイキングしましょう。直径がリビングルームの大きさほどのセコイアが数10本も並ぶ中を散策できます。ループ状のトレイルの終点に近い場所にある代議院の森と元老院の森は特に印象的ですが、もう1つ異彩を放っているのはワシントン・ツリーです。この木は長い間、世界で2番目に大きな木だと見なされてきました。かつてはシャーマン将軍の木との差はわずか6メートルだったのですが、1990年代後半、落雷により梢が焼けたことで、上位30本の巨木リスト圏外になってしまいました。
協力:カリフォルニア観光局
セコイア&キングスキャニオン国立公園の地図
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