ケーブルカー Cable Cars
チンチンと鐘を鳴らすケーブルカーの外側につかまって、チャイナタウン、フィッシャーマンズワーフなどのエリアを進む。これほどサンフランシスコらしい光景はありません。実は、ケーブルカーは坂の多いサンフランシスコを楽しく見て回ることができるだけでなく、公共交通機関としても実際に機能しているのです。乗っていると、荷物やパソコンを持った地元の人が乗り込んできては降りていくのをよく見かけることでしょう。夏には、パウエルストリートとマーケットストリートの交差点近くにある転車台の所で、特にパウエル-メイソン線のケーブルカーを待つ長い列ができることがあります。パウエル-ハイド線はそれほど混雑しませんが、乗り心地は変わりません。ケーブルカーミュージアム(無料)では、ケーブルカーが1873年以来サンフランシスコを行き交ってきた歴史を興味深く紹介しており、ケーブルカーに動力を供給するケーブルの仕組みの舞台裏も覘くことができます。
国定歴史建造物
スミソニアン博物館から抜け出したようなこのケーブルカーは、1964年にアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定されました。新しい線路やケーブル、ターンテーブル、ケーブル推進装置を装備し改修していますが、1873年8月2日にアンドリュー・S.ハリディがクレイストリートの斜面に最初の車両を開通させた当時のまま、今も運行しています。
ケーブルカーの3路線
サンフランシスコ市営交通局(SFMTA)は、ケーブルカー3路線を運行させています。歴史を誇るこの車両自体には動力が搭載されていません。その代わり、サンフランシスコの路面内に伸びるケーブルを掴む仕組みで稼動しています。
- パウエル‐ハイド(Powell-Hyde)ライン
- パウエル‐メイソン(Powell-Mason)ライン
- カリフォルニアストリート(California Street)ライン
ミュニ(Muni)メトロ、ミュニ(Muni)バス、高速鉄道バート(BART)がケーブルカーの路線と連絡してます。
ターンテーブル
ケーブルカーはバックできません。なので終点にはターンテーブルがあって、ケーブルカーはこの上で線路ごと方向転換をします。この方向転換は動力を使わず、人力で行われます。
出発点ではケーブルカーに乗るためと、この方向転換を見るために、多くのお客さんが並んでいます。
協力:サンフランシスコ観光協会、カリフォルニア観光局
サンフランシスコ観光マップ
⇒ 大きな地図で見る