ノブヒル Nob Hill
ノブヒルは19世紀末、この地区に豪邸を建設した大企業家たちの住まいとなった場所です。しかしそれは、1906年の大地震とそれに伴う火災で市内が壊滅状態になるまでのこと。今では有名なホテル、流行のレストランやバー、シンボルといえる建物が並ぶ洗練された一画となっています。
※ 写真はノブヒルに建つマーク・ホプキンス・サンフランシスコからの眺め。トランスアメリカ・ピラミッド(Transamerica Pyramid)の向こうに、サンフランシスコ・オークランド・ベイ・ブリッジ(San Francisco – Oakland Bay Bridge)とイェルバ・ブエナ島(Yerba Buena Island)が見えている。
トニー・ベネットの不朽の名曲「霧のサンフランシスコ」で歌われる、星に向かって登っていく小さなケーブルカーは、ノブヒルを登っています。何百フィートの高さから周囲に広がる街を見下ろしながら、19世紀のレトロな技術が、21世紀のビジターをサンフランシスコでも由緒ある地区、ノブヒルへと運んでくれます。サンフランシスコ・ケーブルカー博物館(San Francisco Cable Car Museum)を訪れれば、ケーブルカーの歴史を学んだり、システムを稼動させる機械を見学することもできます。博物館は、ワシントンストリートとメイソンストリートの角にあります。
※写真はノブヒルを走るケーブルカーの窓に、フェアモントホテル(Fairmont Hotel)のファサードの旗が映っている様子。
グレース大聖堂とハンティントン公園
フランスのゴシック建築様式を模したグレース大聖堂は、ハンティントン公園の西側に面しています。この公園は子供連れや犬の散歩を楽しむ人、緑の空間を愛する人たちの憩いの場となっています。一方、その東に堂々とした佇まいを見せているのがフェアモント ホテルです。公園の南側にあるのは、インターコンチネンタル マーク ホプキンズ ホテルです。このホテル内のレストラン、トップ・オブ・ザ・マーク(Top of the Mark)やダンスフロアは、長年、サンフランシスコで愛されてきました。同じく南側には、赤レンガ造りのスカーレット ハンティントン ホテルがあります。また併設される由緒ある(またもや「由緒」ですが)バー、ザ・ビッグ・フォー(The Big Four)は、ジャズピアノの生演奏や心地よい暖炉が特徴です。
メソニック The Masonic
メソニックはグレース大聖堂のすぐ南に位置するイベントホールで、多くのミュージシャンが出演しています。
ロシアンヒル ノブヒルに隣接するエリア
ノブヒルの北側はロシアンヒルです。ケーブルカーのパウエル‐ハイドラインで気軽に立ち寄れます。この界隈には、「世界で最も曲がりくねった道」で知られるロンバードストリート(⇒ ロンバードストリートの詳細)などのシンボル的な見どころに加え、すてきな並木道に面したレストランやブティックが集まるエリアもあります。アーミステッド・モーピンのファンなら、是非、マコンドレーレーンにお立ち寄りください。この小道は、著書『メリー・アン・シングルトンの物語』でバーバリーレーンに姿を変えて登場しています。
協力:サンフランシスコ観光協会、カリフォルニア観光局
ノブヒルの場所と行き方
Nob Hill
サンフランシスコ国際空港から車(レンタカー)で行く場合の一例。
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