エドナ・バレー Edna Valley
エドナ・バレー(Edna Valley)はピズモビーチの北東、なだらかに起伏する丘の中腹、太平洋岸からわずか5マイル(8km)の場所に位置し、管理の行き届いたヴィンヤード(ブドウ畑)が広がる地域で、30数軒のワイナリーが点在する。A.V.A.に認定された葡萄栽培地域。
⇒ エドナ・バレーの場所と行き方
エドナ・バレーの土壌と気候
エドナ・バレーの土壌は、かつて海底の一部であった事から古代の海洋生物によって堆積した石灰質の下層土の上に、チョーク、ローム、粘土、腐植物で構成されている。特に下層土は、ブルゴーニュの有名なブドウ園のいくつかに似ている。
カリフォルニアワインの生産地として名高いナパやソノマ、おなじセントラル・コーストのパソロブレスとエドナ・バレーが大きく異なる点は、太平洋岸から近く、途中に遮る山などが無いために、海からの影響が大きい。エドナ・バレーのブドウは、柔らかい朝の海の霧で覆われ、その後に真昼の太陽によって育まれ、成長期がより長くなる。このためにエドナ・バレーのブドウは時間をかけて成熟する。
主な品種は、シャルドネとピノノワール。他に、シラー、ヴィオニエ、ルーサンヌも作られている。
エドナ・バレーの歴史
エドナ・バレーのワイン造りの歴史は、18世紀後半にスペインの宣教師がエドナ・バレーにブドウを植えたことから始まる。その後、1970年代初頭にパラゴンとシャミサル・ヴィントナーズがシャルドネとピノノワールを育てワインを造ってからルネッサンスが始まった。これらの植え付けの成功は、エドナ・バレーをブルゴーニュの品種の注目すべきワイン生産地域としてマークする世界的な認識を獲得し、1982年に米国政府はエドナ・バレーを公式のA.V.A.(American Viticultural Areas アメリカ政府公認葡萄栽培地域)に認定した。
ワイナリーやテイスティングルーム
エドナ・バレーのほとんどのワイナリーは家族経営のブティック・ワイナリーで、多くのテイスティングルームは一年中開いていて、楽しくて気取らないワインの試飲を楽しめる。ピズモビーチのダウンタウンからそう遠くはないので、レンタサイクルで、ワイナリー巡りをするのも素晴らしいアクティビティの一つである。
エドナ・バレーの主なワイナリー
Baileyana
5828 Orcutt Rd. San Luis Obispo
805-269-8200
Chamisal Vineyards
7525 Orcutt Rd. San Luis Obispo
805-541-9463
Tolosa Winery
4910 Edna Rd. San Luis Obispo
805-782-0500
資料協力:カリフォルニア観光局
エドナ・バレーの場所と行き方
Edna Valley ロサンゼルス国際空港から車(レンタカー)で行く場合の一例。
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