ジャーヴィス エステート Jarvis Estate
全てが土中にあるワイナリー
ジャーヴィス エステート(Jarvis Estate)はナパバレーの南東端、ジョージ山(Mt. George)の麓に位置します。
オーナーのウィリアム ジャービス(William Jarvis)とレティシア ジャービス(Leticia Jarvis)は大学で出会い、結婚後に夫婦でフランスの大学に留学し、さまざまな地域でワインを楽しんでいました。そして、ボルドーの赤ワインとブルゴーニュ地方のモンラッシェ(白ワイン)に魅せられました。
夏はスペインで過ごし、ワインとサルスエラ(スペインのオペラ)を楽しみました。
こうして、ワインに魅了された二人は、カリフォルニア州 ナパバレーに土地を取得し、まずは良質のブドウ造りに没頭しました。
ジャーヴィス エステートのブドウは、谷の床から1000フィート上の緩やかな傾斜の草地に植えられています。
良質なブドウの産地の一つとして有名なソノマバレーのロス カルネロスに比べ、標高が高い分、数度涼しい傾向にあります。
涼しい土地のブドウは果実成熟に時間が掛かるため、収穫時に風味が濃縮されます。
二人は良質のブドウを育てながら、ワイン造りに関して研究を進めました。
ジャービス夫妻は、ワイン造りをするには、涼しくて高湿度の環境が良いと判断してワイン造りに必要な施設を山にトンネルを掘り、全て地下に設置したのです。その広さはなんと45,000平方フィート(4200平方メートル)。
バレルエージングのためのカーブは当然ながら、大型の発酵タンクもワイン造りに必要な機械もテイスティングルームも全て、この洞窟の中に収納しましました。
最先端の技術を駆使するための最後の部屋は、2つのバスケットボールコートが完全に収容されることができる広さでした。
この前代未聞の洞窟ワイナリーは、カリフォルニア州立大学バークレー校の地盤工学コンサルタントGregg Korbin の協力の元、巨大なコンピューターを駆使して設計されました。
この洞窟のトンネルは放射線状になっています。放射線状の構造にするためには直線方向だけでなくカーブ状(曲線方向)にトンネルを掘る必要があります。そのためにイギリスの特殊な掘削機械を使ってトンネルを掘ったそうです。
テイスティング ツアー
この珍しい洞窟内のワイナリーは見学する事ができます。
ユニークなワイナリーでワールドクラスのワインを造りだす様子を見ることができるのです。
12個の巨大なオーク樽は迫力があります。
この洞窟の中心には、自然の地下水源を利用した幻想的な人工の滝と川があります。これは、バレルエージングに理想的なレベルに洞窟内の湿度を均一に保つために造られたものです。
ツアーの最後は、試飲です。6種類の素晴らしいワインを試飲できます。
ツアーの所要時間は75~90分です。普段は一般公開していなので、完全予約制です。
詳細は、公式ホームページをご覧ください。
協力:カリフォルニア観光局
ジャーヴィス エステートの場所と行き方
Jarvis Estate 2970 Monticello Rd, Napa, CA
サンフランシスコ市内中心部、ユニオン・スクエアからジャーヴィス エステートへ、車(レンタカー)で行く場合の一例。
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